2歳児くんの保護者をしています盛田 諒ですこんにちは。わが家のような共働き育児を救う3種の神器といえば、ロボット掃除機、食器洗い機、ドラム式洗濯乾燥機。最近のドラム式洗濯乾燥機は一昔前とちがって、高い洗浄力を売りとする製品も色々ありますね。東芝の家電部門にあたる東芝ライフスタイルが8月6日に発表した新型ドラム式洗濯乾燥機は、洗浄力を高め、部屋干し臭や雑菌の繁殖をおさえる「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」機能を新搭載しています。
ドラム式洗濯乾燥機 TW-127X8
2019年9月上旬発売
想定価格37万8000円前後
東芝ライフスタイル
ウルトラファインバブルは今までも同社が洗濯機に搭載してきた独自技術。目に見えないほど小さな泡を作ることで、洗剤や柔軟剤の洗浄成分を活性化させ、衣類の繊維のすみずみに洗浄成分を送りこんで汚れを落とすというもの。同社の試験によればウルトラファインバブルの洗浄効果は水道水より高い結果になりました。具体的には、シャツの黄ばみの原因となる皮脂汚れでは約15%、においや雑菌が繁殖する原因となる汗やあかなどに含まれるたんぱく質汚れでは約10%高くなり、においの強さをあらわす臭気濃度は約40%下がったとのこと。部屋干し臭がおさえられるのはいいですね。
さらには衣類の雑菌繁殖をおさえる効果があるという「AG抗菌水ユニット」も新搭載。標準コースで洗うだけできれいになると自信を見せていました。
洗剤と柔軟剤の自動投入機能もつき、洗濯乾燥の予約がしやすくなりました。スマートフォンとつなげれば予約時間を後から変えられるので、帰る時間が遅くなったときも安心とのこと。東芝の自慢は業界トップクラスのタンク容量。液体洗剤なら1000ml、柔軟剤なら700mlの詰め替え容器をまるごと注げる大きさです。投入口もでかく、容器から注いだときこぼす恐れが少なくなっています。
同社はでかいことにこだわりがあり、洗濯槽は最大内径約54cm。槽内が広いと衣類が広がりやすいので乾きやすいという理屈です。乾燥方式はヒートポンプ。大風量ファン搭載で、風量は従来比約1.5倍の約4.4m3/分に。乾燥容量は最大7kg、洗濯〜乾燥まで約108分で終わります。
モーターは同社独自のダイレクトドライブ方式のアクティブS-D Dモーター。ギアやベルトがないため通常のモーターよりも運転音が静かなことが売りです。またスポーツカーなどにも使われる振動吸収クッションを搭載し、脱水時のゆれをおさえるため図書館並みの静かさで運転できるということ。夜のうちに洗濯〜乾燥することが多い家庭にとって静粛性はなかなか魅力的です。
同社によるとドラム式洗濯乾燥機は2000年に普及が始まってから、徐々に減少傾向にありましたが、2017〜2018年と需要が高まってきました。理由については「縦型よりも洗浄能力が低い」といったイメージや「脱水時間が長い」などの不満点が改善されたためと同社は想定していました。またドラム式洗濯乾燥機購入者の7割は共働き層。「忙しい毎日だからこそ家電で家事の時短をしたい」という共働き層のニーズを製品開発に反映しているそうです。実際、リアルに子ども服の部屋干し臭に悩まされている共働き親としてはとても気になる新製品でした。
同社が中国マイディアグループ傘下に入って2年半。2018年度には念願の黒字化を達成し、いまふたたび東芝白物家電のブランドポジションを確立しようと奮起しています。来年からは「タイセツを、カタチに」というコピーをかかげ、多様化する消費者ニーズをふまえつつ、利用者中心、信頼と安心のブランド作りにつとめたいと話していました。増税を控えて購入を検討している共働き庶民としては「もうちょい安くして」というニーズもある旨お伝えしておきます。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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