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インド、月探査機「チャンドラヤーン2号」の打ち上げに成功

2019年07月24日 19時10分更新

文● Charlotte Jee

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技術的な問題によって先週、打ち上げが延期されたインドの無人月探査機「チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)」は、22日、2度目の挑戦で打ち上げに成功した。

チャンドラヤーン2号は、22日午後4時13分(米国東部夏時間)、インド南東の海に面したアンドラ・プラデシュ州スリハリコタ宇宙基地から打ち上げられた。

ザ・タイムズ・オブ・インディアによると、打ち上げは1週間前の7月15日の予定だったが、燃料漏れが確認されたため、打ち上げのわずか56分前に延期となった。インド宇宙研究機構(ISRO)関係者は、修理は簡単だったものの、未解決のままにしておくと、打ち上げが完全に失敗する可能性もあったとBBCに述べている。

月面着陸に無事に成功すれば、初めて月面に着陸するインドの宇宙船になり、また月の南極への着陸は世界初となる。これまでに月に宇宙船を着陸させている3つの国(米国、中国、ソ連)に続き、4番目の国としてインドの名前が加わることになる。月着陸船のビクラム(Vikram、ISROの創設者にちなんだ名前)は9月6日または7日に、2つの月のクレーター、シンペリウスN(Simpelius N)とマンチヌスC(Manzinus C)の間の地点に着陸する予定だ。

今回の探査機は、月周回宇宙船(オービター)、月着陸船(ランダー)、月面探査車(ローバー)の3つで構成されている。月着陸船は水と鉱物を探索し、月の地震を計測する。また月周回宇宙船は1年をかけ、月の表面写真を撮影する。寿命がわずか14日間の月面探査車は、月着陸船の周囲1キロ以内の範囲を探索し、写真を撮影して集めたデータを地球に送信する。2008年のインド初の月探査ミッション「チャンドラヤーン1号」は、月周回宇宙船と、月面に衝突するように設計された月着陸船(インパクター)だけで構成されていた。

このミッションの予算はわずか1億4100万ドルだ。宇宙にモノを送ることがいかに安くなっているかを示す数字である。

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