シャープは7月17日、介護施設支援ソリューション「頭の健康管理サービス」を発表した。介護施設における、高齢者の生活機能訓練にかかわる一連の業務をサポートするとのこと。8月1日から提供開始する。
本サービスは、40V型タッチディスプレー「BIG PAD」やコントローラーボードなどのハードウェアも提供。介護施設での生活機能訓練における「アセスメント(興味・関心チェック)」から「訓練計画作成」「日々のおすすめ訓練提示」「訓練結果の記録・管理・見える化」までの業務をシームレスに支援するという。
利用者の興味・関心の絞り込みや目標設定をすると、記憶力や計算力など、トレーニングすべき認知機能を自動的に抽出。それをもとに訓練計画を作成し、トレーニングすべき認知機能に応じたゲームを自動的に選択する。BIG PADおよびクラウド上に記録された訓練結果などはブラウザー上で確認できるため、施設スタッフは状況に応じたきめ細かな対応や支援ができるとする。
東北大学 加齢医学研究所所長 川島隆太教授監修の「スピード勝負」など、認知機能を刺激する20種類の「頭の健康ゲーム」も提供する。独自開発の「シニアシフトUI」により、高齢者でも直感的な操作ができるとのこと。
オプションのICカードとカードリーダーは個人認証が可能になるため、利用者ごとの訓練結果や履歴を記録・管理できるようになるとのこと。
そのほか、健康情報(体重・血圧などの測定結果の記録、体重記録、活動量や運動量、食事など)の記録・管理、頭の健康ゲームを利用できる、Androidタブレット端末用の「健康管理サービス」も提供する。健康情報やゲームの結果は、タブレット端末およびクラウド上で記録・管理。施設スタッフは、各利用者の各種情報や経時変化を「健康グラフ」や「健康レポート」としてブラウザーから確認することができる。