発売が目前に迫っているRyzen 3000シリーズ。この第3世代Ryzenの真価を発揮するには、AMD最新チップセットの「AMD X570」搭載マザーボードと組み合わせるのがベストだが、エントリーモデルで2万円台前半、メインストリームでは3万円オーバーと、全体的に高めになっている。
12コア24スレッドのRyzen 9 3900Xをはじめ、AMD次世代GPU「Radeon RX 5700」シリーズや、CFD販売から7月上旬発売予定になるNVMe M.2 SSD「PG3VNF」シリーズといったPCI Express 4.0に対応した次世代パーツを第3世代Ryzenとともに導入するなら、X570マザーボード一択になるが、そうでないならBIOSアップデートで第3世代Ryzenに対応できるコスパ優秀なB450マザーボードでキマリだろう。
そんなB450マザーボードを第3世代Ryzenとともに長く愛用するうえで、見逃せないところがある。それが、B450マザーボードが備えているM.2スロットの内部インターフェースだ。メインのM.2スロットは当然、PCI Express 3.0×4(32Gbps)になるので問題ないのだが、レーン数が限られるエントリーチップセットのB450では、2つめのM.2スロットはPCI Express 3.0×2(16Gbps)や2.0×4(20Gbps)動作になるマザーボードが大半を占めている。
昨年の段階では、正直、この点はあまり気にしなくても良かったのだが、ここ最近はNVMeとしては低速な2000MB/sec前後の性能になるがCrucial「P1」の1TBモデルが1万2000円前後までダウンするなど、TBクラスのNVMe M.2 SSDが、非常にお買い得になっている。そのためシステムとデータストレージをNVMe M.2 SSDにした2枚差しが現実的になってきている。
素直にNVMe M.2 SSD2枚差しを視野に入れて、お買い得になっているメインストリーム向けのチップセットのAMD X470搭載マザーボードを選ぶのもありだが、この夏コスパを重視して組むなら、売れ筋B450マザーボードが備えているセカンドM.2スロットのパフォーマンスは気になるところなので、実際にチェックしてみることにした。
動作の異なる売れ筋2種類を試した
試したマザーボードは、ハイエンドモデルクラスの高品質コンポーネントと、見目良いLEDイルミネーション機能やM.2ヒートシンクを備え、コスパと耐久性を両立させたASRockの秀逸マザーボード「B450 Steel Legend」と、定番メーカーゆえの安心感や高い信頼性で人気のあるASUSのPCゲーマー向けシリーズの「ROG STRIX」に属する「ROG STRIX B450-F GAMING」だ。
B450 Steel Legend
●メーカー:ASRock
●URL:https://www.asrock.com/MB/AMD/B450%20Steel%20Legend/index.jp.asp
●実売価格:1万2000円前後
ROG STRIX B450-F GAMING
●メーカー:ASUS
●URL:https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-STRIX-B450-F-GAMING/
●実売価格:実売価格 1万4000円前後