NEDO、シャープ、トヨタ自動車は7月4日、高効率太陽電池を搭載した電動車の公道走行実証を開始すると発表した。EV航続距離や燃費向上効果の検証を目的としており、実証開始は7月下旬から。
シャープは本実証にあたり、変換効率34%を超える太陽電池セルを複数使用した、太陽電池パネルを制作。トヨタ自動車は、プリウスPHVのルーフやフード、バックドアなどに同パネルを搭載した、公道走行用実証車(以下、実証車)を制作した。
実証車は発電電力が大幅に向上したほか、走行中に駆動用バッテリーへの充電ができるシステムを採用。今後、さまざまな条件下で走行実証をし、太陽電池パネルの発電量や、バッテリーへの充電量などのデータ検証を通じて、車載ソーラー充電システムの開発に活かすという。
実証データの一部は3者で共有し、NEDOが主催する「太陽光発電システム搭載自動車検討委員会」などで、CO2削減効果や利便性向上効果などを評価する。これにより、太陽電池パネルの新規市場をつくり、エネルギー・環境問題解決へのさらなる貢献を目指すとしている。
実証車は、7月10日~7月12日にパシフィコ横浜で開催する、「第14回再生可能エネルギー世界展示会」のNEDOブース内に展示する。