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ROGファン待望の純正ハイエンドPCケース「ROG Strix Helios」レビュー

2019年06月28日 13時00分更新

文● 松野将太

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すっきりケーブルをまとめる「マルチファンクションカバー」

「マルチファンクションカバー」。背面から通すケーブルを隠して見栄えをスマートにまとめられる。また、下部にはVGAホルダーが付いている。

ネジを緩めることで高さを調整できる。ホルダー自体の取り外しも可能。

 内部で特に目を引くのは、マザー固定部分の横に配置された「マルチファンクションカバー」だろう。構造はNZXTの「ケーブルマネジメントバー」に近く、ケーブルをスマートにまとめるために使えるが、こちらはビデオカードを支えるホルダーが付属しているのがポイント。ホルダーはネジを緩めることで任意の位置に動かし、2枚までの大型ビデオカードを下から支えられるようになっている。

 近年ビデオカードU大型化が進んでいるものの、マザーボードのPCIeスロットも剛性を高めた製品が増えたため絶対にホルダーが必要とは言えないが、頻繁に本体を動かすような場合はホルダーを使うほうが安心できるだろう。

フロント上部のスイッチ類。左右には「LED」スイッチと「FAN」スイッチがあり、それぞれ発光やファン回転数をコントロールできる。

 フロント上部にはボタンやインターフェースがまとめられており、USBポートは4つのUSB 3.1 Gen 1端子に加え、USB 3.1 Gen 2(Type-C)が利用できる。その両端にはボタンが2つあり、左側の「LED」ボタンはフロント部のLEDをコントロールでき、右側の「FAN」ボタンは背面のファンハブに繋いだファンの回転数を2段階でコントロールできる。

 LEDボタンは長押しなどで数種類のパターン変更が可能だが、ASUS製のマザーボードに接続すれば「Aura Sync」ユーティリティーからの制御にも対応する。手元で消灯と点灯をワンボタンで切り替えられるのは便利なので、来客時や寝室に置く場合などに役立つかもしれない。

背面のスモークカバー。どうあっても配線を隠して綺麗に見せたいという強い意志を感じる。実際配線はほとんど見えなくなるので、どちら側から見てもそれなりに見栄えがするのは面白い。

スモークカバーを外すと配線とシャドウベイ、コンボベイが現われる。ストレージ系はマザーに直接挿すM.2を除き、ここからしかアクセスできないため注意。

背面上部のファンハブ。ここに繋いだファンは「FAN」ボタンから一元管理できる。

 一方で最近のPCケースらしく、フロントからアクセス可能な5インチベイは用意されていない。ドライブベイは2.5/3.5インチのコンボドライブベイが2つ、2.5インチ専用のシャドウベイが4つの計6つ。どちらも正面からは見えない位置にあり、背面からアクセスする必要があるので注意しよう。

ボトムカバーにはおなじみの「サイバーテキストパターン」。

電源ユニットの上部にはグロメットがある。裏配線用のホールはほとんどカバーに隠れているため、目立つグロメットはここぐらいだ。

前面にはROGタグがチラリ。

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