すっきりケーブルをまとめる「マルチファンクションカバー」
内部で特に目を引くのは、マザー固定部分の横に配置された「マルチファンクションカバー」だろう。構造はNZXTの「ケーブルマネジメントバー」に近く、ケーブルをスマートにまとめるために使えるが、こちらはビデオカードを支えるホルダーが付属しているのがポイント。ホルダーはネジを緩めることで任意の位置に動かし、2枚までの大型ビデオカードを下から支えられるようになっている。
近年ビデオカードU大型化が進んでいるものの、マザーボードのPCIeスロットも剛性を高めた製品が増えたため絶対にホルダーが必要とは言えないが、頻繁に本体を動かすような場合はホルダーを使うほうが安心できるだろう。
フロント上部にはボタンやインターフェースがまとめられており、USBポートは4つのUSB 3.1 Gen 1端子に加え、USB 3.1 Gen 2(Type-C)が利用できる。その両端にはボタンが2つあり、左側の「LED」ボタンはフロント部のLEDをコントロールでき、右側の「FAN」ボタンは背面のファンハブに繋いだファンの回転数を2段階でコントロールできる。
LEDボタンは長押しなどで数種類のパターン変更が可能だが、ASUS製のマザーボードに接続すれば「Aura Sync」ユーティリティーからの制御にも対応する。手元で消灯と点灯をワンボタンで切り替えられるのは便利なので、来客時や寝室に置く場合などに役立つかもしれない。
一方で最近のPCケースらしく、フロントからアクセス可能な5インチベイは用意されていない。ドライブベイは2.5/3.5インチのコンボドライブベイが2つ、2.5インチ専用のシャドウベイが4つの計6つ。どちらも正面からは見えない位置にあり、背面からアクセスする必要があるので注意しよう。