料理と器を愛するぶち猫さんが、食器の選び方・使い方を紹介する本「日々をたのしむ器と料理」を上梓しました。「まず買うべきは七寸(約20cm)の和皿」「使い回しやすいと考える絵皿は染付」など食卓づくりのポイントがわかりやすく参考になります。
特にまねしたいのは基本アイテムの選び方。多くの人の参考になるよう、この記事では「店は100円ショップのSeria(セリア)」「都内一人暮らし(たまに恋人か友だちが来る)」「雑ながら自炊の意欲はある」というハードルを下げた条件で、食器の選び方・使い方を教えてもらいました。
食器は洋服と同じように、基本のアイテムとコーディネートを知ることで日々を楽しくするもの。まずは記事を参考にして基本の食器をそろえ、本を参考に食器を増やし、底なしの食器沼に沈んでいくきっかけにしていただければ幸いです。(依頼人・盛田 諒)
●基本の食器8点を選ぶ
今回100均で購入した1人分の食器セット。本当にベーシックなものだけを厳選しました。
軸になるのは、シンプルな白いお皿。個人的には和皿がよかったのですが、洋皿しかなかったので、和洋どちらも使えるように柄のないシンプルなものを選びました。一枚目なら盛り付ける料理を選ばないリムの浅いタイプがお勧め。
二枚目のお皿は、一回り小さいサイズの色皿です。濃い色を選ぶと食卓に変化をつけやすい。色は他の食器や料理に合わせやすい藍色がお勧めです。
ガラスボウルは一つ持っていると何かと便利に使えます。今回はレトロな模様が可愛いタイプにしましたが、シンプルなものでもいいです。
ガラスのグラスは手になじむサイズのものを。わたしは体が小さいので、小さめのものを選びました。
お茶碗とお椀。今回のお買い物で一番迷ったのが、お椀でした。黒いものはテカリすぎて安っぽく見えやすかったので、茶色くてマットな質感のものを選びました。
お茶碗は、お椀の色に合わせて、茶色のラインが入ったもの。青いラインもあるので、藍色の小皿にも合わせやすい。
洋服のコーディネートと一緒で、柄の中の一色を他の器と合わせるとすっきりして見えます。
その他にあるといいのが、小鉢と箸置き。敢えて色物や柄物を選ばず、他の器と色合いを揃えると、いざ使う時に悩まずにすっきりした食卓を整えることができます。
今回は、小鉢はシンプルな白、箸置きは小皿やお茶碗に合わせて藍色にしてみました。
特に、箸置きは置くだけで食卓のきちんと感が増すキーアイテムなので、お勧め度が高いです。今は100均でもいろいろな種類が選べるので、いくつか揃えてもいいと思います。