このページの本文へ

5分で解説! あなたとスマホは狙われている 第25回

友人から友人へとウイルスが感染していく恐怖……

SNSを乗っ取られた上、友人にウイルスをバラまいてしまった!?

2019年06月06日 07時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Facebookの乗っ取りに注意

・Facebookを乗っ取るウイルス入りの偽アプリが存在します。
・感染すると、あなたの友人たちにも同じウイルスをバラまくはめに。
・対策は、インストール時に「管理者権限」を要求されたらインストールごと拒否することです。

偽のFacebook画面に騙されて……

 公式のAndroidアプリストア「Google Play」には世界中で開発された350万以上のアプリが販売されていますが、そのなかには悪意ある人たちお手製の偽アプリが紛れ込んでいることをご存知でしょうか。今回ご紹介するのは、SNSを乗っ取る迷惑な偽アプリです。

 それはQRコードリーダーや方位計、あるいはバッテリー消費を抑えるなどと銘打ったお役立ち系アプリに見せかけたウイルス入りの偽アプリで、万が一スマートフォンにインストールしてしまうと、Facebookアプリを実行した際にログイン画面が表示されます。当たり前の動きに見えるかもしれませんが、じつはそのログイン画面は偽物なのです。油断して正直に入力してしまうと、メールアドレスとパスワードは悪意ある人たちの元へ送信されてしまいます。そして気づかぬうちに、あなたのFacebookは乗っ取られてしまうのです。

 それだけではありません。偽アプリに混入していたものと同様のウイルスをあなたのFacebookのMessenger経由でバラまくのです。その標的はFacebookでつながっている友人です。当然、友人たちはあなたからのメッセージだと思いますから疑問を抱かずクリックしてしまい……。こうして友人から友人へと瞬く間にウイルス感染が広がる可能性があります。

「管理者権限」を要求されたらインストール拒否が基本

 対策は、何よりアプリのインストール前に気づくことです。不正な偽アプリはたいてい、機能に見合わない権限を要求します。たとえば、単なるゲームにもかかわらずメールやマイクに関する権限を欲しがることは不自然でしょう。特に、管理者権限の要求は拒否が基本です。あなたが少しでも疑問に思ったらインストールしないことが最大の対策になります。

カテゴリートップへ

この連載の記事