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欧州機関がベストミキサーを検挙 仮想通貨ロンダリングの実態とは

2019年05月28日 18時30分更新

文● McAfee

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 金銭目当ての(サイバー)犯罪において、往々にして見過ごされながら実は重要なことは、マネーロンダリングとして知られる手法によって、確実に資金源をあいまいにしたり、合法的に見えるようにしたりすることです。こうしてお金を「洗浄」することで、犯罪者は不正に収得したお金を使っても、捕まる可能性は低くなるのです。たとえば現実の世界では、犯罪者は大量の現金をオフショア口座に送金し、ペーパーカンパニーを設立して資金の出所をわかりにくくしています。しかしビットコインが現金と同等の価値を持つ闇のサイバー市場では、事情が少し異なります。ビットコインにはすべての取引が記録される公開台帳があるため、資金を隠すことは少々厄介です。

 ランサムウェアで身代金を要求された被害者が支払いをすると、ビットコインでの身代金の支払い、および付帯するすべての取引は公開台帳を通じて追跡できます。これはお金の流れの追跡が強力な捜査手法になり得ることを示していますが、犯罪者はこれに対抗して、追跡をより困難にする独創的な方法を考案しました。それがミキシングサービスです。

 ミキシングサービスは、全体のビットコインを何百もの小さなトランザクションに切り分け、難読化させるために異なるトランザクションを他のソースと混ぜ合わせ、入力金額から手数料を引いたものを特定の出力アドレスに送り出します。合法的に取得したビットコインを混ぜ合わせることは犯罪ではなく、数学の練習になること以外には実際の利益は生じません。

 しかし、ミキシングサービスが匿名性によってさまざまなマネーロンダリング対策を回避する効果的な方法として宣伝している場合、この合法性も変わってきます。これは、マネーロンダリングサービスを積極的に提案しているのです。

ベストミキサー(Bestmixer.io)について

 昨年、ベストミキサー(Bestmixer.io)という新しいミキシングサービスの広告が、いくつかの仮想通貨関連のWebサイトに掲載されました。

 その記事から判断すると、マネーロンダリングや脱税の支援と思われるサービスを提供したように見えました。

 Bestmixer.ioは、仮想通貨の3大ミキシングサービスの1つであり、サービスは2018年5月に開始され、約27,000ビットコインの売上をあげていました。顧客は世界中、主に米国、ドイツ、オランダから利用されていました。

ベストミキサーのトップページ

サービスの本質

 ベストミキサーは、なぜ仮想通貨をミキシングする必要があるのかを非常に明確に説明しています。このページではベストミキサーが、現在のマネーロンダリング対策と、資金を匿名で追跡不能にすることによって、このサービスがいかにこういった対策から免れるのに役立つかを詳述しています。こうしたサービスの提供は、多くの国で違法と見なされています。

ベストミキサーの説明ページ:なぜビットコインをミキシングするのか

 ベストミキサーのサイトを詳しく調査したところ、そのサイトはオランダでホストされていたことが明らかになりました。マカフィーのAdvanced Threat Research(ATR)チームは、ベストミキサーの拠点があるオランダ財務省の経済情報査察部(FIOD)のFinancial Advanced Cyber Team(FACT)に連絡しました。FACTはサイバー犯罪における資金の構成要素の調査を専門とするチームです。1年間に渡る国際的な調査の結果、今回のベストミキサーの強制捜査及び閉鎖につながりました。

※本ページの内容は、2019年5月22日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。

原文:Cryptocurrency Laundering Service, BestMixer.io, Taken Down by Law Enforcement

著者:John Fokker


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