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「スマホのGPSを修正して」が詐欺かもしれない理由

2019年05月31日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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「GPSのシステムに問題がある」と言われたら……

 スマートフォンを使っていると、さまざまな状況でGPSを利用していることに気付く。地図アプリで自分の現在位置を把握したり、カメラで撮影した写真の撮影場所を登録したりと、位置情報を取得するサービスやアプリは一般的なものだ。「ポケモンGO」もGPSを利用する代表的なゲームだろう。

 GPSとは、グローバル・ポジショニング・システムのこと。アメリカ合衆国によって運用される、衛星測位システム(地球上の現在位置を測定するためのシステム)だ。

 GPS衛星からの信号には、衛星に搭載された原子時計からの時刻のデータ、衛星の天体暦の情報などが含まれている。この電波を受信して発信時刻を測定し、発信と受信との時刻差に電波の伝播速度を掛けることによって、その衛星からの距離がわかる仕組みだ。

 つまり、GPS衛星が発している電波には、時刻情報が含まれていることになる。このGPSの時刻情報は、1980年1月6日の開始時を0として、週番号(Week Number)を積算している。週番号は「1023」が上限値となっているため、1024週ごとに時計の桁があふれてしまい、0に戻る(ロールオーバー)。

 かつて1999年8月21日にデータがロールオーバーしたが、実は、2019年4月27日にも1024週目をむかえて、週番号がリセットされ再び0に戻ったことはご存知だろうか。

 幸いなことに、大きな問題は報告されていない。しかし、このロールオーバーを知らせる通知を悪用し、ユーザーが問題を解決するために不正なソフトウェアパッチをインストールするような攻撃が危惧されていた。

 たとえば、「GPSを利用するデバイスの日付がリセットされ、ナビゲーションデータが破損する可能性があります。以下のリンクから確認してください」というメールが届いたら、あなたは見抜けるだろうか? これが詐欺かもしれない、というわけだ。

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