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両手操作が可能な一体型VRの決定版「Oculus Quest」の魅力に迫る

2019年05月27日 13時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ジサトラハッチ

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VRへの期待を盛り上げてくれるセットアップ&チュートリアル

 セットアップにはiOSまたはAndroid端末が必須。セットアップは、スマホとOculus Questのペアリング、Wi-Fiの設定、コントローラーの設定、安全に利用するための注意事項の確認という流れで進んでいきます。

 チュートリアルが非常に秀逸な出来で、初めてVRデバイスを体験する人にもわかりやすく、かつ期待を盛り上げてくれるような各種ミニゲームで構成されています。実際、チュートリアルを30分ほど遊んでしまったぐらいです。

Oculus Questのセットアップにはスマホが必須。iOSとAndroid端末に対応しています

VR空間での振る舞い方、コントローラーの使い方はミニゲームでマスターできます。特にこのあとにプレイできるガンシューティングはずっとプレイし続けられるぐらいの秀逸な出来です

Oculus QuestのVR体験はいかに?

 さてOculus QuestによるVR体験の感想ですが、「限りなく自由」の一言に尽きます。前述の複数のVRデバイスですでにさまざまなVRコンテンツを筆者はプレイしてきましたが、ケーブルレスの6DoFのVR体験には手かせ、足かせ、首輪から解き放たれたかのような開放感がありますね!

 もちろん比べものにならないほどのマシンパワーを備えているPC接続型VRのほうがグラフィックスはリッチです。しかし、VR体験中にケーブルが身体に触れたり、ケーブルが抜けてしまわないように足でさばいたりしていると、どうしても気持ちが冷めてしまうんですよね。「あ、いまVRやっているよねー」と我に返ってしまいます。

 Oculus Questのグラフィックはたしかに簡略化されていますが、実際にプレイしているとそれほど気になりません。個人的には、グラフィックの差をネガティブに認識するのは最初だけで、一度Oculus Questを体験したらもう二度とケーブル接続型VRには戻れないなとさえ思いました。

ケーブルから解き放たれた6DoF対応スタンドアローンVRの体験は限りなく自由です

まずはオススメタイトルのみが厳選された「Oculusエッセンシャル」のタイトルからプレイするとよいでしょう

ガンシューティング「Robo Recall:Unplugged」は無料で遊べます

個人的イチオシは「SUPERHOT VR」。静止した世界で自分が動いたときだけ周囲が動く、バレットタイム系アクションゲームです

同じぐらいオススメの「Beat Saber」。音楽に合わせて流れてくるブロックを、同じ色の光の剣で叩き切るリズムゲーム。殺気を込めて剣を振るえば、相当なエクササイズ効果を期待できます

家具を断捨離してでもプレイできる場所を確保するだけの価値がある!

 現時点でタイトル数はほかのVRプラットフォームに見劣りしますが、体験の手軽さ、自由さから、今後VRのメインプラットフォームはOculus Questになると実感しました。対応コンテンツの少なさは、今後ほかのプラットフォームで販売されている作品が移植される予定なので、すぐに解決するはずです。

 VR空間で存分に暴れ回れる場所を確保するのはややハードルが高いですが、家具のひとつやふたつ断捨離してでもプレイできる場所を確保するだけの価値が、Oculus Questにあることは間違いありません!

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