2019年夏に公開が予定されているディズニー映画、リメイク版「ライオン・キング」の制作ではVRが活用されていることが判明した。これは米メディア、エンターテインメント・ウィークリーが、同作の監督ジョン・ファヴロー氏に対して行なったインタビューで明らかになった。
ライオン・キングではセットや撮影用カメラなどをまったく使用せず、フルCGで制作が進められている。ディズニーは、この環境下でファヴロー監督に現実のセットにいるような感覚で映画製作を行なってもらうため、撮影支援ツールを開発。
VR撮影支援ツールは複数人での使用が可能となっており、利用者たちが(制作された)作品内に入り、映画の撮影を進めることができる。米VRメディアUploadVRによると、ツール内では必要に応じて映画の各シーンを選択し再生できるほか、カメラアングルの変更なども行なえるとのこと。
VR撮影支援ツールの存在について、ファヴロー監督は「(VR撮影支援ツールは)アニメ映画の撮影を、誰かがPC上でカメラ設定を決めるのではなく、撮影クルーが存在し、自分自身がカメラの構図などを決定する、実写映画と同じ感覚で行なうためのもの」とコメントしている。
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