360度回転するヒンジ機構を備え、ノートパソコンにもタブレットにもなる、デルの2-in-1 PC「New Inspiron 15 5000 2-in-1」。CPUは第8世代Coreプロセッサーを採用しているが、どのくらいの性能を持っているのだろうか。今回は各種ベンチマークテストを実施して、気になるパフォーマンスをチェックしてみた。
上位モデルはクアッドコアプロセッサーを搭載
New Inspiron 15 5000 2-in-1は、搭載するCPUやメモリ容量、ストレージなどの構成の違いによって「スタンダード」と「プレミアム」、「プラチナ」の3モデルに大別できる。それぞれ、おもな仕様は次の通りだ。
New Inspiron 15 5000 2-in-1の主なスペック | |||
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機種名 | スタンダード | プレミアム | プラチナ |
プロセッサー | Core i3-8145U(2.1GHz/最大3.9GHz、2コア4スレッド) | Core i5-8265U(1.6GHz/最大3.9GHz、4コア8スレッド) | Core i7-8565U(1.8GHz/最大4.6GHz、4コア8スレッド) |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス620 | インテルUHDグラフィックス620 | インテルUHDグラフィックス620 |
メモリー | 20GB(4GB+16GB インテルOptaneメモリー) | 8GB | 16GB |
ストレージ | 1TB HDD(SATA、5400rpm) | 256GB M.2 PCIe NVMe SSD | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
バッテリー | 42WHr、3セル | 42WHr、3セル | 42WHr、3セル |
今回試したのは、その中のプラチナモデルになる。開発コードネーム「Whiskey Lake」の第8世代Coreプロセッサー「U」シリーズのうち、最上位のCore i7-8565Uが搭載されている。TDP(熱設計電力)が15Wという薄型ノート向けの省電力プロセッサーでありながら、4コア/8スレッドを実現しているのが特徴だ。
まず、Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT)でパフォーマンスを評価してみた。
図を見るとわかるように、プロセッサーとメモリーが9.1、SSDが8.8といずれも非常に高い数値になっている。グラフィックスはCPU内蔵タイプのため6.2と低めだが、一般的な用途なら十分快適に使用できる水準はクリアしている。
続いてベンチマークソフト「CINEBENCH R15」を実行してCPUの性能をチェックしてみたところ、シングルコアのスコアが174cb、マルチコアが581cbとなった。TDP15Wの省電力プロセッサーとしては、かなりパフォーマンスは高い。
マシンの総合的なパフォーマンスを見るため、PCMark 8を実行してみたところ、下図のようにスコアが4012となった。また、PCMark 10では、3904というスコアになった。
PCMark 10のスコアの詳細を見ると、マシンの基本性能を示す「Essentials」が7845、表計算やワープロなどのビジネス系アプリの処理性能を測る「Productivity」が6955とかなり高い。ウェブやメール、ビジネス文書作成などは非常に快適なはずだ。クリエイティブ系の性能を示す「Digital Content Creation」は低めだが、PhotoshopやLightroomを使った写真編集や現像処理ならほとんどストレスを感じずに作業できた。