福岡県警察は、VRで飲酒運転の疑似体験ができるシステムを全国の警察で初めて導入した。
VRで飲酒運転の状態を視野がぼやけたり、視力が落ちたりするなどのシミュレーションで再現。危険な運転や衝突事故で、飲酒運転の怖さを体感できる。免許を持たない人でもわかりやすいように、助手席からの視点も用意している。目撃者視点で「飲酒運転をしている車を見つけたら110番に通報しよう」とする飲酒運転撲滅運動にもつながるとしている。
2月19日には北九州市の麻生公務員専門学校北九州校で、本システムを用いた学生向け講習会を実施。実際にVR体験をした学生からは「視野がぼやけている状態で運転するのは気分が悪くなるし、まともな運転ができると思えない」などの声が上がったという。
同警察は今回のVR講習会の後、県内の高校でも同様の内容を実施。今後、教育委員会や県に働きかけて高校生や専門学生、大学生などを中心に取り組んでいきたいとしている。