グーグルは、Androidの次期バージョン「Android Q」の開発者向けベータ版の配信を開始した。Pixelの全デバイスで利用可能としている。
新バージョンの特長として、まずは紹介されているのは、さらに重視される傾向が強まっているプライバシー保護。特にアプリによる位置情報の取得については、「常に許可する」「拒否する」のほかに「アプリを使っている場合のみ許可する」を追加することで、バックグラウンドで勝手に動作することを防ぐようにする。
位置情報以外にもアプリによる写真や動画、音楽といったデータへのアクセス制御、外部ストレージ領域へのアクセス方法の変更、IMEIやデバイス識別子へのアクセス制限などが加えられている。
新機能としては折りたたみ型スマホ(フォルダブルフォン)への対応を強化。端末エミュレーターでも複数画面からの切り替えがサポートされ、アプリ開発者が折りたたみ型スマホ上での動作を確認できるようになる。
カメラでは、複数レンズ搭載機での深度データの扱いをOSレベルで対応。被写体の背景がボケる写真の撮影が可能になるほか、アプリ内に「ボケ」オプションを追加できるようになる。動画では「AV1」、音声では「Opus」といった新たなフォーマットにも対応した。
詳細は5月7~9日に開催される「Google I/O」で詳しく紹介されるとのこと。
なお、Androidの新バージョンと言えば、スイーツのコード名の予想もおなじみだが、海外では「Quiche(キッシュ)」などが候補として挙げられているようだ(でも、スイーツ? しかも前回も「Pie」だったので近すぎ?)。