Lightroomでは、補正後のプレビュー時にGeForce GTX 1050の恩恵が大きい
デスクトップ向けCPUでRAWデータ処理や編集にも最適な15.6型ノートPC
第8世代のデスクトップ用Core iプロセッサーに、エントリークラスのGPUを組み合わせることで高いコストパフォーマンスを発揮するマウスコンピューターのクリエイター向けノートパソコン「NG5500シリーズ」。
最大の特徴といえるのが、AdobeRGB比98%を表示できる高色域ディスプレーを採用している点だ。デスクトップパソコンと違いディスプレー交換のできないノートパソコンに高色域ディスプレーを採用している点は大きく、それだけでパソコンではなくワークステーションというべき仕事のできるマシンとなる。もちろんプロカメラマンだけでなく、趣味で写真をあつかいたいユーザーも注目すべきノートパソコンだ。
前回から少し間が空いたが、今回は実用面での性能チェックを実施した。AdobeRGB比98%表示が可能なディスプレーということもあり、確実に写真をあつかうユーザーをターゲットにしたマシンでもあるので、LightroomでRAWデータの現像処理時間を計測してみた。
試用機の「DAIV-NG5500M2-S5」に採用されているのは、デスクトップ向けのCore i5-8400、GeForce GTX 1050、16GBメモリー、SATA接続の512GB SSD。
RAWデータ500枚の処理時間を計測
デスクトップ向けCPUの効果もあり十分に早い
用意した画像は約2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータだ。ちなみに機種はキヤノンのEOS KissMでこの機種から新たに採用された形式で拡張子が「.CR3」になっているRAWデータだ。このRAWデータを500枚用意し現像処理を行い、処理時間を計測してみた。
写真のレタッチや現像を行うにはそれなりの性能が必要になってくるが実際のところどれくらいのスペックなのかをチェックしてみた。
まずは補正を行なわずにストレートに読み込んだ状態からそのままPSD16bit形式とJPEG(最高画質)で書き出しを実施した。PSD16bit形式への書き出しは約11分29秒、JPEG形式への書き出しは約9分28秒ほどとなった。
CPUやGPU、ストレージへの負荷を見やすいようにタスクマネージャーを前面に表示させ、使用率を確認したところ、PSD16bit形式書き出しでは処理を始めてすぐにCPU使用率100%でまで跳ね上がり目一杯処理を行うが、しばらくするとストレージへのアクセスが100%に達するとCPUの稼働率は一定間隔で定期的に100%まで上がり少しすると稼働率が下がり、また少しすると100%まで上がるといった挙動を繰り返した。これはストレージへの書き込みのための「待ち時間」が生じてしまい、その間CPUの処理が止まっていると思われる。
JPEG形式での書き出しではCPUの稼働率はほぼ100%まで上がってはいるが、時間経過での稼働率の低下は起こらず、ストレージへのアクセスも30%程度で推移して終了している。
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