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HoloLens 2ではAzureから3Dコンテンツをストリーミング配信

「HoloLens 2」と同時にAzureからMR開発サービス発表、iOS/Androidと視野共有が可能に

2019年02月25日 05時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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HoloLens 2

 マイクロソフトは2019年2月24日(現地時間)、バルセロナで開催中の「Mobile World Congress(MWC)」において、第2世代目のMR(Mixed Reality)デバイス「HoloLens 2」を発表。同日から予約注文を開始した。価格は3500ドル。日本では2019年内に発売予定だ。あわせて、HoloLens 2とiOS/Androidデバイス間でMRアプリケーションを共有するサービス「Azure Spatial Anchors」、AzureからHoloLens 2やモバイルデバイスへ3Dコンテンツをストリーミング配信するサービス「Azure Remote Rendering」を発表した。

 HoloLens 2のスペックは以下の通り(マイクロソフトのWebサイトより)。

HoloLens 2のスペック

 第1世代と比較して視野が2倍以上になり、新たに眼球の位置を認識するアイトラッキング機能が搭載されている。ジェスチャの認識精度が大幅に向上し、指の動きを読み取ってホログラムに直接タッチしながら操作することが可能になった。ホログラムの中のビアノを演奏したり、機械を操作したりすることができる。

iOS/AndroidもサポートするMRアプリ開発サービス

 「Azure Spatial Anchors」は、マルチユーザー向けのMRアプリケーションを開発するためのAzureサービス。リアル空間に特定のデジタルコンテンツやコンテキスト情報を配置するためのポイント「Spatial Anchor(空間アンカー)」を指定し、そのSpatial Anchorを複数デバイスで共有できるようにすることで、同じ場所にいる複数人が参加できるMRアプリケーションを実現する。

 指定したSpatial Anchorsは、HoloLens 2だけでなく、ARKitをサポートするiOSデバイス、ARCoreをサポートするAndroidデバイスでも共有できる。HoloLens 2で視野共有している空間に、スマートフォンやタブレットのカメラで参加するといったことが可能だ。

Azure Spatial Anchorsを使ってHoloLens 2、iOS/Androidで共有可能なMRアプリを開発できる

 「Azure Remote Rendering」は、3DコンテンツをAzureへレンダリングし、リアルタイムにデバイスへストリーミング配信するサービス。HoloLens 2のほか、スマートフォン、タブレットで利用できるとしている。

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