株式会社カスペルスキー(株式会社Kaspersky Labs Japan)の新社長に、前ソニックウォール・ジャパンの社長だった藤岡健氏が就任した。今年1月の就任以来、初めて記者会見に臨んだ藤岡新社長は、「3年後までに売上を2018年の2.5倍にする」と意気込む。
藤岡社長は日本アイ・ビー・エム出身。日本ネクサウェブの社長を経て、日本CA副社長、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社長、ソニックウォール・ジャパン社長を歴任し、1月付でカスペルスキーの代表取締役社長に就任した。セキュリティ業界における経験が長く、営業に強い新社長としてビジネスのさらなる強化を期待されている。
月額課金制サービスを予定
カスペルスキーは、国内の売上が堅調に推移しており、2015年比で法人事業が1.79倍に、コンシューマ事業が1.37倍になった。全体では1.6倍となっており、さらなる売上の拡大を目指し、2021年には2018年比で法人事業を3倍、コンシューマ事業を2倍、全体で2.5倍の規模にまで拡大したい考えだ。
コンシューマ事業では、「安心・安全・使いやすい」という新製品群の投入を計画。製品を強化することでシェア拡大を目指す。これまでの年単位の契約による販売体系に加え、サブスクリプションモデルも採用し、月額課金による販売も行う。短期間のお試しをしてもらい、そこから長期間の利用に繋げていきたい考えだ。
ブランドマーケティングやセキュリティ啓発活動もさらに強化し、市場での認知度拡大やイメージ強化も図っていく。