学校法人角川ドワンゴ学園「N高等学校」は2月4日、教員の働き方改革の一環として、インターネットを使ったリモートワーク雇用制度の導入を発表した。
文部科学省が2016年に実施した「教員勤務実態調査」の結果から教員の働き方改革が叫ばれている。教員の勤務時間の削減や、勤務内容の見直し、負担軽減が課題だという。同省は2019年1月25日に「学校における働き方改革推進本部」を設置し、「学校における働き方改革に関する文部科学省工程表」を公開。教員業務の役割分担や負担軽減策の検討を求めている。
本雇用制度では、文部科学省が提示した教員の負担軽減が可能な業務の中から担任連絡補助、学習計画作成補助、学習システム設定・利用説明補助、そのほか事務作業を担務とする教務事務補助について、出勤の困難な在宅勤務希望者に限定し、2月4日から採用を開始する。
N高はインターネットを活用した学習管理システムを導入し、ネット部活動や職業体験などの課外活動を運営する専門セクションを設置。教員は自分の生徒とのコミュニケーションや進路指導に集中できる環境をつくっているという。本制度の導入で、今まで以上に教員が生徒に寄り添う時間をつくられ、生徒1人1人の目標達成を支援。教員事務補助は100%在宅勤務ができ、ネットコースの教員と連携で事務作業などを分掌する。