さとうなおきの「週刊アジュール」 第77回
「Azure Data Box Disk」がGA
Azureのビデオ解析AI「Video Indexer」に自動でトピックを推論する機能
2019年01月21日 08時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。2019年初回となる今回の記事では、2018年12月23日~2019年1月12日の3週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Storage:Azure Data Box Disk、Azure Data Box Blob Storage
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Data Boxファミリ」は、大量のデータをAzureに移動するためのアプライアンスです。
Azure Data Boxファミリの1つである「Azure Data Box Disk」は、Microsoftから最大5個まで送付される、USB/SATAインターフェイスを備えた4TB、または8TBのSSDディスクです。Azure Data Box Diskにデータをロードし、Microsoftに送付することで、Azure Storageにそのデータをオフライン転送できます。
今回、Azure Data Box DiskがGA(一般提供)になりました。現在は、米国、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリアで利用可能です。今後、その他のリージョンもサポートされる予定です。
新機能「Azure Data Box Blob Storage」がパブリックプレビューになりました。Azure Blob StorageのREST APIを使ってデータをAzure Data Boxにコピーできます。これによって、SMBやNFSに加えて、RESTでもAzure Data Boxにアクセスできるようになります。
Azure Site Recovery:UEFIサポートなど、Update Rollup 32
Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。
Azure Site Recoveryで、次の新機能がサポートされました。
- ブートタイプがUEFIの物理サーバーをサポート
- Linuxディスクのサポートを強化
- AWS上のVMのゲストOSの対応範囲を拡張
詳細は以下のブログポストを参照してください。
10月にリリースされていたUpdate Rollup 30に続いて、Azure Site Recoveryのエージェントやプロバイダー向けのUpdate Rollup 32がリリースされました。
Azure Kubernetes Service (AKS):12月のアップデート
Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。
Azure Kubernetes Service (AKS)で、次のアップデートが行われました。
- コンテナーランタイムとしてMobyを採用
- クラスタープロビジョニング時間を削減
- Stream Watcherのエラーを修正
- kube-dnsルックアップの問題を修正
詳細は以下のブログポストを参照してください。
Azure App Service:Linux上のPython 2.7、PHPランタイムのアップデート
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
2018年12月に、App Service on LinuxのPython 3.6、3.7のサポートが、パブリックプレビューになっていました。これによって、カスタムのDockerコンテナーを使うことなく、Linux上でPythonアプリケーションを実行できるようになります。
パブリックプレビュー発表時に予告されていた通り、今回、Python 3.6、3.7に加えてPython 2.7がサポートされました。
- 更新情報「App Service on Linux で Python 2.7 が使用可能」
- ブログポスト「Python 2.7 Now Available for App Service on Linux」
2018年11月のアップデートに続いて、1月に、Azure App Serviceが組み込みで提供しているPHPランタイムの5.6、7.0、7.1、7.2がそれぞれ5.6.39、7.0.33、7.1.25、7.2.13にアップデートされます。
Azure Blockchain Workbench:1.6.0がリリース
Azure Blockchain Workbenchは、Azure上でのブロックチェーンアプリケーション構築を支援するサービスです。
2018年11月にリリースされていた1.5.0に続いて、Azure Blockchain Workbench 1.6.0がリリースされました。
次の新機能があります。
- アプリケーションのバージョン管理
- 出力メッセージングAPI
- コントラクトのコードでWorkbenchBaseクラスが不要に
- Azure Blockchain WorkbenchのUIでの、Azure Blockchain Workbenchのアップデートの通知
詳細は以下のブログポストを参照してください。
Visual Studio App Center:プッシュ通知のUnityサポート
Visual Studio App Centerは、iOS、Android、Windows、macOSアプリケーションのビルド、テスト、配布、監視のためのサービスです。
Visual Studio App Centerのプッシュ通知機能で、Unityがサポートされました。
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