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銀河系外から繰り返しやって来る電波、2回目の検出

2019年01月11日 11時16分更新

文● Erin Winick

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その強力な電波信号は、最初に検出された反復的な高速電波バースト(FRB)の発生源までの距離の約半分である約15億光年のところで放射されていた。

新型の電波望遠鏡である「CHIME(カナダ水素密度マッピング実験)」が、反復的な高速電波バーストを検出した。1月9日にネイチャー誌に掲載された2件の論文によると、研究者らはCHIMEで13件の高速電波バーストを検出しており、そのうち6件は同じ位置から来たものだという(ネイチャー日本版の記事)。反復的な高速電波バーストが観測されたのは、今回が2回目である。

CHIMEは一連の4基の半円形のアンテナを備えている。これらを一貫して同じ方向に向けたままの状態で、宇宙からの信号を捉えるのを待つ仕組みである。今回ネイチャーで報告された13件の高速電波バーストは、CHIMEが全面稼働するのを待つ試運転の間に検出されたものだ。

最初の反復的な高速電波バーストは2007年に発見されたが、それはその6年前に記録されたデータの調査に基づくものだった。この発見に関して多くの憶測が飛び交ったものの、ほとんどは、それ以上のデータが存在しないことから検証が困難であった。高速電波バーストの持続時間はミリ秒単位であるため、捉えて測定することは極めて困難であることが知られている。

研究者たちは、確信は持てないものの、高速電波バーストは地球から遠く離れたところで起こっている強力な天体物理学的な事象で放出されていると考えている。今回の新しいデータは、高速電波バーストの発生源の詳細を解明するのに役立つと期待を寄せられている。CHIMEは、同じ位置から放出されるバーストを観測することで、発生源を突き止めるためのさらなるデータを研究チームに提供することになる。

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