デルから23.8型フルHD液晶ディスプレー「S2419HGF」が登場した。3万1298円(12月8日現在)ながら、144Hzのリフレッシュレートや1MSの応答時間、AMD FreeSyncなどに対応しており、ゲームプレー時でもなめらかで見やすい映像を楽しめるのが大きな特徴。今回、S2419HGFを試せたので、外観や基本性能、実際の使い勝手などを2回にわたって紹介していこう。
メタリック調の洗練されたデザインを採用
S2419HGFは、フルHD解像度(10920×1080ピクセル)のパソコン用のディスプレーだ。15mm前後の細めのベゼルを採用しており、スタンドを含んでおよそ幅56.5cm×高さ36.86cm×奥行き17.7cmという比較的コンパクトな本体サイズを実現している。
本体カラーは前面のベゼル部分がマットなブラック、背面のカバーやスタンド、台座部分がメタリックリーコンブルー、ロゴ部分がメタリックブルーとなっている。リーコンブルーはデルのゲーミングパソコン「Dell G」シリーズなどにも使用されている色で、光の当たり具合で青みがかったグレーに見えたり、黒っぽく見えたりするのが特徴。全体的にクールで落ち着いた雰囲気に仕上げられており、ゲーミングパソコンだけでなくオーソドックスなデザインのマシンとも相性はよさそうだ。
S2419HGFの角度調節はかなり自由度が高く、130mmの高さ調整機能や左右45度のスイベル機能、前5度、後21度のチルト機能のほか、モニター部を90度回転して縦長にできるピボット機能も搭載している。それほど力を入れなくてもスムーズに動き、しかも狙ったところでピタリと止められるため、微妙な調節もやりやすかった。ちなみにVESA規格にも対応しており、VESA準拠のモニタアームやスタンドも取り付け可能だ。
S2419HGFのインターフェースは本体背面にまとめられており、HDMI 1.4×2、DisplayPort、音声ライン出力、ヘッドフォンポート、USBアップストリームポート、USBダウンストリームポート×2を搭載している。映像入力が3系統あり、USBハブ機能も標準で搭載されているのは評価できるポイントだ。
TN方式のパネルながら視野角は広め
S2419HGFはおもにゲーマーをターゲットとしたディスプレーというのもあって、応答速度の面で有利なTN方式のディスプレーが採用されている。そのため、中間調応答速度は1m秒と高速だ。
TN方式はIPS方式などに比べると視野角が狭いのがデメリットとされるが、S2419HGFの場合は上下170度、左右160度とかなり広め。実際に斜めから見ても一般的なTNパネルに比べて色の変化や輝度の変化は少なく、真横や真上に近い角度から覗き込んでみても色が反転したように見えたり白く飛んで見えたりすることはなかった。色再現性も良好なので、これならウェブ閲覧や文書作成のような一般的な用途はもちろん、写真編集などのクリエイティブな用途にも使えそうだ。
パネル表面はアンチグレア処理が施されており、明るい場所で使用する際に映り込みが少なく見やすいのも好印象。実際、チルト機構を利用して画面を上向きに調節した場合でも、グレアパネルのように部屋の照明がくっきり映り込んで表示が見づらくなるようなことはなかった。
ディスプレーの右下には電源ボタンのほか、OSDコントロールボタンが搭載されており、画面の色調整などを細かくカスタマイズできる。S2419HGFはゲーミングPC向のため、ゲーム向けのプリセットが豊富に用意されているのが特徴だ。次回はその辺りについて詳しく紹介していこう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | S2419HGF |
画面サイズ | 23.8型 |
表示解像度 | 1920×1080ドット |
視野角 | 垂直170度、水平160度 |
輝度 | 350cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比 | 800万:1 |
コントラスト比 | 1000:1 |
入力端子 | HDMI 1.4×2、DisplayPort |
インタフェース | 音声ライン出力、ヘッドフォンポート |
サイズ/重量 | およそ幅565×奥行177×高さ368.6mm/約4.96kg(スタンドを含む) |
付属品 | 電源ケーブル、HDMIケーブル、SuperSpeed USBケーブルほか |