米ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル・カンパニーは11月5日、日本における心房細動の手術に関するVRトレーニングの提供を発表した。トレーニングを通じ、専門医が足りない同分野の医師の増加に貢献することを目指すという。
提供されるVRトレーニングは、名医が手術しているシーンをそのすぐ隣に立って体験できるというもの。名医とされる医師が手術中にどのような動きをしているのかをナレーション付きで学ぶことができる。
心房細動の手術では手元を見ることはほとんどなく、カテーテルを挿入して異常な心筋を焼き切るために、前方にある患部をモニタリングしている画面を注視し、手元のカテーテルをわずかに動かしながら調整する。VRトレーニングでは、振る舞いを見るだけでなくモニターの情報も大きく出すことで「何をどうしたらいいのか」、手術中に起きているすべてを見ることで、より効果的なトレーニングが可能になっているとのこと。VRであれば、忙しい日々の中でも、トレーニングのために限られた手術の時間に合わせる必要もなく、いつでもどこでも体験できることもポイントになる。