こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2018年10月28日~11月3日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Avere vFXT for AzureがGA
Avere vFXT for Azureは、オンプレミスやAzure Blob Storageのデータをキャッシュして、HPCアプリケーション向けにパフォーマンスの高いファイルアクセスを提供するサービスです。
Avere vFXT for Azureは、9月にパブリックプレビューになっていました。
今回、Avere vFXT for AzureがGA(一般提供)になりました。
Azure App Service:デプロイセンター、Python 3.4.1を使うサイトのアップデート
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
Azure App Serviceの「デプロイセンター」は、Azure App Serviceのデプロイに関する設定を行うための新しいエクスペリエンスです。デプロイセンターは、6月にプレビューになっていました。
今回、デプロイセンターがGAになりました。
Python 3.4.1 のセキュリティ脆弱性に対応するために、11月12日から12月15日にかけて、Python 3.4.1を使っているすべてのWebアプリケーションが、Python 3.6.6を使うようにアップデートされます。
- 更新情報「Python 3.4.1 を実行中の App Service サイトは Python 3.6.6 に更新予定」
- 発表「App Service (Windows) Sites running Python 3.4.1 will be updated to Python 3.6.6 starting November 12th」
Azure SQL Database:Managed InstanceのBusiness Criticalレベル
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。Azure SQL Databaseの一機能であるAzure SQL Database Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。
9月のIgnite 2018カンファレンスで、Azure SQL Database Managed InstanceがGAになっていました。この時点は、General Purpose(汎用)レベルだけがGAになっており、Business Criticalレベルは、引き続きプレビューのままでした。
今回、2018年12月1日に、Azure SQL Database Managed InstanceのBusiness CriticalレベルがGAになることが発表されました。
Azure Machine Learning:R 3.4
Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learning StudioはGAになっており、Azure Machine Learningサービスは、現在プレビュー中です。
Azure Machine Learning Studioの「Rスクリプトの実行」モジュールで、R 3.4がサポートされました。
Azure Event Grid:Event Domains、高度なフィルタリング
Azure Event Gridは、イベントルーティングサービスです。
Azure Event Gridの「Event Domains」が、パブリックプレビューになりました。Event Domainsは、Azure Active Directoryを介して各トピックの認証、認可をきめ細かく制御できます。
Azure Event Gridの高度なフィルタリングが、パブリックプレビューになりました。これを使うと、数値、文字列、ブール値などに対する多くの演算子が提供され、イベントのデータペイロードに対してフィルタリングを行うことができます。
Azure Stream Analytics:ライブデータを使ったローカルテスト
Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。
Azure Stream Analyticsで、Visual Studioでのライブデータを使ったローカルテストが、パブリックプレビューになりました。
Azure Event Hubs/Azure Service Bus:Service Managementのサポート終了
Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。Azure Service Busは、メッセージングサービスです。
Azure Event HubsとAzure Service Busで、2019年11月1日に、Azure Service Management(ASM、クラシック)のサポートが終了する予定です。Azure Service Managementをお使いの方は、新しいAzure Resource Manager(ARM)に移行してください。
それでは、また来週。
この連載の記事
-
第155回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第154回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第153回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第152回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第151回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 -
第150回
TECH
Azure CDNが準リアルタイムのログ/メトリックをサポート -
第149回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第148回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第147回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第146回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第145回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 - この連載の一覧へ