洗練されたデザインで、家の中の様々な場所で活用できるディスプレー一体型のデスクトップパソコン「ESPRIMO WF1/C2」。CPUは、デフォルトではCeleron 3865Uだが、カスタマイズでさらにパワーのあるCPUに変更できる。試用機も、Core i7-7700HQを搭載し、メモリーも32GBに拡張されるなど、標準仕様に比べて遥かにパワーのある使用となっている。
今回は、ESPRIMO WF1/C2の実力を測るためにベンチマークテストを実施した。標準モデルと試用機のスペックは以下のとおり。なお、11月6日に新モデル「ESPRIMO WF2/C3」も登場した。気になる人はコチラもチェックしてみてほしい。
ESPRIMO WF1/C2の主なスペック | ||
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基本構成 | 試用機の構成 | |
CPU | Celeron 3865U | Core i7-7700HQ |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 610 | インテル HD グラフィックス 630 |
メモリー | 4GB | 32GB |
ストレージ | 1TB HDD | 256GB SSD+1TB HDD |
ディスプレー | 23型(1920×1080ドット)、スーパーファインLH IPS液晶 | |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
インターフェース(右側面) | USB 3.1 Type-C(Gen1)端子、USB 3.0端子、SDカードスロット、マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドフォン・ラインアウト兼用端子、miniB-CASカードスロット | USB 3.1 Type-C(Gen1)端子、USB 3.0端子、SDカードスロット、マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドフォン・ラインアウト兼用端子、miniB-CASカードスロット、HDMI出力端子 |
インターフェース(背面) | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、有線LAN端子、アンテナ入力端子 | USB 3.0端子×3、有線LAN端子、アンテナ入力端子 |
サイズ | およそ幅558×奥行167~176×高さ362~370mm | |
OS | Windows 10 Home(64bit) | |
価格 | 14万8824円 | 25万3864円 |
価格(クーポン利用時、11月9日現在) | 11万4594円 | 19万5475円 |
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は、通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home Accelerated」、「Creative Accelerated」の2種類をチェックした。スコアはHome Acceleratedが3910、Creative Acceleratedが4899となった。
「PCMark 10」はPCMark 8にあった各種ベンチマークテストを統合したベンチマークテスト。アプリ起動やブラウジングでの性能を測る「Essentials」、オフィス製品などでの性能を測る「Productivity」、画像や動画製作などの性能を測る「Digital Contents Creation」、ゲーム関連の性能を測る「Gaming」4種類がチェックできる。
スコアはEssentialsが7958、Productivityが6404、Digital Contents Creationが3120、Gamingが1012となった。ゲーミングは低めだが、EssentialsやProductivityのスコアは高い。ウェブブラウジングや動画視聴、Officeでの作業などであれば問題なく快適にこなせるだろう。
CGのレンダリング速度からCPUなどの性能を計測してくれる「CINEBENCH R15」では、グラフィックスAPIのOpenGLは58.01fps、CPUの性能テストでは694cbという結果となった。最新CPUと比べるとスコアは劣るが、モバイル向けでもハイパフォーマンスなCore i7-7700HQな分、そこまで低くはない。普段の作業であれば、CPUがネックになって不満を覚えることはほぼないだろう。
ESPRIMO WF1/C2は、GPUにインテル HD グラフィックス 630を採用している。このパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを実施した。スコアは、「Fire Strike」で1213、「Sky diver」で4916、「Time Spy」で444となった。負荷の高い大作ゲームなどは厳しいが、ブラウザーゲームや軽めのMMORPGなどであればプレーできそうだ。
では、実際にゲームをしたらどのような結果になるのかをベンチマークで探ってみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」ベンチマークをチェックした。ゲームの中でもそれほど負荷の高くないドラゴンクエストXでは、中品質で快適、最高品質にしても普通という診断結果となった。負荷の低いゲームであれば問題なく動作する。
ドラゴンクエストXよりも負荷が高い「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮の解放者 ベンチマーク」もチェックしてみたところ、標準品質でやや快適、高品質では設定変更を推奨された。このクラスのゲームとなると快適にプレーするのは厳しいが、設定次第では遊べなくもない。
さらに負荷の高いゲームなどはたくさんあるが、この結果をみる限り、そうしたゲームは快適に遊ぶのは難しい。ただ、負荷の低いゲームは問題なく動作する。ESPRIMO WF1/C2は個性のある一体型のため、通常のデスクトップパソコンとは一味違う使い方がいろいろ考えられる。家の中での活用シーンを想像してみるといいだろう。また、カスタマイズで地上・BS・110度CSデジタル×2 (ダブル録画対応) が追加でき、テレビにもなるのもポイント。パソコンとテレビを兼用したいという人はESPRIMO WF1/C2を検討してみてほしい。