発表に先立ち、挨拶した観光庁の山田亜紀子氏は「アニメツーリズムは訪日外国人にも浸透しており、作品ゆかりの地を訪れることを動機に来日し、訪問先が各地に広がっている」と述べ、「地域それぞれの魅力を再発見し、地域活性化の契機になることを期待している」とアニメツーリズムの盛り上がりに期待を寄せた。
また、アニメツーリズム協会理事長を務める角川歴彦氏は「世界からの投票を元に選ばれているアニメ聖地88に新しい作品として22ヵ所が加わった。これは、日本のアニメの新作が全世界でリアルタイムに広まっている証拠」とコメントした。
ゲストとして登壇した在日中国人のビンビン氏。bilibili動画をはじめ、SNSで50万人のフォロワーを持ち、中国向けにアニメ聖地を紹介している彼女は、数十ヵ所に及ぶ訪問地について「何も知らないのは怖いけど、アニメで見ていたからという安心感があって、外国人としては行きやすい」とアニメ聖地の効果を語る。また「花咲くいろは」の湯涌温泉や「いなり、こんこん、恋いろは。」の伏見稲荷を訪問した際、「これはアニメの世界だと感じた」という感想を述べたほか、「秒速5センチメートル」に登場する踏み切りは日本独特と語り、外国人視点でのアニメツーリズムのおもしろさを披露した。