フォーミュラカーが宙を舞った!
あの瞬間はどのようにして起こったのか?
日本でも多くのメディアで取り上げられてご存知の方も多いと思いますが、「F3ワールドカップ」決勝レースにて17歳の女性ドライバー、ソフィア・フローシュ選手がリスボアコーナー手前で前走車と接触したはずみでほぼトップスピードの270km/hからスピンをし、縁石で跳び上がり、前方を走行していた日本人の坪井翔選手の頭上をかすめてコース外のフェンスを突き破り、カメラマン台に激しくクラッシュしました。
その瞬間、筆者は直前のレース(FIA GTワールドカップ)の撮影を終えてプレスセンターのあるグランドスタンドに戻っていました。一瞬水を打ったように静まり返り、すぐさま言葉関係なくプレス同士で情報共有され「大変な事態が起こってしまった」と。SNSにアップされた、観客が撮影したと思われる事故の瞬間を捉えた映像がプレスルームに出回ると、「もう見たくない」と頭を抱える人、事故を起こしたチームの元へ向かう人、TVモニターを眺めドライバーたちの無事を祈る人など。今までにない深刻な状況に立ちすくんでしまいました。
奇跡的にもフローシュ選手をはじめ、怪我をした全員が命を落とすことはありませんでした。ライバルだけではなく、見えない大きな「リスク」とも戦って結果を残そうとするレーサー達のドライビングスキルとプロ意識の高さに改めて畏敬の念を持ちます。
来年のマカオグランプリはどのような展開が待ち構えているのか、今から楽しみで仕方ありませんね。ぜひ観光がてら観戦しにいってください。