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トランプ大統領の口撃に対抗、有力議員がDNA検査で「血筋」を証明

2018年10月18日 06時24分更新

文● Antonio Regalado

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ドナルド・トランプ大統領は、エリザベス・ウォーレン米上院議員を偽「ポカホンタス」と呼んでいた。しかし、遺伝子解析の結果、ウォーレン米上院議員はアメリカ先住民のDNAを本当に受け継いでいることがわかったとボストン・グローブ(Boston Globe)紙が報じた

マサチューセッツ州選出の民主党議員であるウォーレン上院議員は、自身のDNAを匿名で、遺伝子による先祖調査を専門とするカルロス・ブスタマンテ教授がいるスタンフォード大学の研究所に送付した(MITテクノロジーレビュー掲載の最新のブスタマンテ教授とのQ&A)。

ウォーレン上院議員の先祖は、一般的にヒトのDNA文字が各人で異なる76万4958カ所を検査する「チップ」を用いて分析された。 これは、アンセストリー・ドットコム(Ancestry.com)などの民間の消費者直販型先祖鑑定で使われる技術と同じだ。

ブスタマンテ教授の研究所の調査結果によると、 ウォーレン上院議員のゲノムは95%以上がヨーロッパ人のものだった。 しかし、同氏のDNAの中にアメリカ先住民のものと見られる断片が実際に5カ所見つかったのである。 一番大きな断片の長さは、DNA文字で約470万個だった。この数はウォーレン上院議員の持つDNAの1000分の1未満ではあるが、調査結果の要約によると、ブスタマンテ上院議員の10世代前の先祖がおそらくアメリカ先住民であると自信を持って結論付けるには十分な分量だという。

ワシントンポスト紙が伝えるところによると、トランプ大統領は7月5日にモンタナ州で開かれた政治集会で、ウォーレン上院議員にDNA検査を受けるようにけしかけて、次のような賭けを申し出た。 「あなたがDNA検査を受けてインディアン(先住民族)であることを証明できたら、私の財布から100万ドルをあなたが選んだ慈善団体に寄付しよう」。

トランプ大統領は支払うべきなのだろうか。それはおそらく、トランプ大統領が何をもって「インディアン」であると捉えるか次第だ。遺伝学者が人種についてどう考えているかは前述のQ&Aで詳しく読むことができる。 いずれにせよ、トランプ大統領は支払う意思がないことをすでに表明済みだ

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