GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018で
SCARZ Absoluteが優勝
サードウェーブが実施したeスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018」のオフライン決勝大会(プレイオフ)で、プロゲームチーム「SCARZ Absolute」が優勝した。
本大会は9月29日と30日に「LFS池袋 esports Arena」で開催されたもの。FPSタイトル「Counter-Strike:Global Offensive」の国内最高峰の大会。グループステージを勝ち抜いた4チームが対戦を繰り広げた。
準決勝戦を勝ち抜き、決勝で対決したのは「Ignis」と「SCARZ Absolute」。
両者大健闘も、SCARZ Absoluteが大きく点差をつけて勝利
イベント進行にはOooda氏、司会にyukishiro氏、解説にnoppo氏とXrayN氏、実況にabara氏と、SaSRaI氏を起用し、プロサッカーや野球かのような実況付きで、臨場感あふれる試合だった。なお、事前の勝敗予想を抜粋して紹介すると、noppo氏は「オフラインの試合に慣れているSCARZ Absoluteが勝つのではないか」と予想。SaSRaI氏は、「予選を危なげなくクリアしていたlgnisが勝つのではないか。SCARZ Absoluteはlgnisを研究しきれていない部分もあるかもしれない」と話した。
対戦マップは「MIRAGE」「TRAIN」「NUKE」の3マップに決定。2マップを先取したチームが優勝するというルールだ。
第1戦目のMIRAGEでは、前半戦でテロリスト側となったSCARZ Absoluteが序盤から3ポイントを連続して取った。7ラウンドでは一瞬の隙に3キルをするなど、強さを見せつけ、11-4で勝利。後半戦では、lgnisも「デザートイーグル」を使って3キルするといったシーンも見られたが、最終的には、SCARZ Absoluteが16ー5と大きく点差をつけて、1試合目を勝ち取った。
第2戦目のTrainでは、序盤はIgnisが健闘。5ラウンドを取り、SCARZ Absoluteを押しているようにも見えたが、結果的には8-7でSCARZ Absoluteが優位な状態で、前半線を終えた。後半戦では、序盤3-4でIgnisが優勢、その後も1点を取っては取り返す接戦が繰り広げられたが、SCARZ Absoluteが10の状態から5ポイントを連続で取り、SCARZ Absoluteの優勝が決まった。
本当にアジア1を目指したい
表彰式では、サードウェーブ代表取締役社長の尾崎 健介氏より、SCARZ Absoluteに賞金100万円が贈呈された。同時に、SCARZ Absoluteは10月18日に中国の上海市で開催される「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA 2018」と11月8月に台湾の高雄市で開催される「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」への出場が決まった。
準優勝のIgnisには賞金30万円が贈呈され、「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA 2018」の観戦ツアーを獲得。
SCARZ Absoluteの選手は、勝因について「自分たちは大会への出場経験が多く、ほとんど緊張しないで試合に臨めるまでになっていたことが、勝利につながったと思う。Ignisを悪くいうわけではないが、今回の試合では、ミスが目立ったところもあったのかなと思う」と話した。
試合を見ていて感じたのは、SCARZ Absoluteは言外の意思疎通がスムースで、メンバー同士の特性をチーム内でよく咀嚼したような動きが見られた。SCARZ Absoluteは今年の3月よりチーム専用のゲーミングハウスで共同生活を送っているが、実生活を共にする中で生まれた強力な連携も、大きな勝因なのかもしれない。
上海市と高雄市での大会の出場権を手にした感想を求められると「本当に、アジアで1番を目指したいと思っています」と力強く答えたSCARZ Absolute。プロゲーミングチームとして活動している彼らの活躍は、国内でのeスポーツの発展にも大きく寄与することだろう。今後の展開が大いに期待される。