ファーウェイ通信 第86回
強力性能と大型画面を手頃に入手できる魅力的な1台
ハイエンド級の性能とAIカメラで5万円台! ファーウェイ「HUAWEI nova 3」レビュー
2018年10月12日 11時00分更新
アウトもインもダブルレンズカメラ!
AIによるシーン自動認識で最適な設定で撮影してくれる
ここからは、HUAWEI nova 3の最大の魅力であるカメラについて見ていこう。
まず前述したように、HUAWEI nova 3はダブルレンズカメラを搭載している。しかもアウトとインの両方だ。アウトカメラは、約2400万画素モノクロセンサー(開口部 F値1.8)と約1600万画素RGBセンサー(開口部 F値1.8)の組み合わせ。2つのレンズを活用することで、自然な背景ボケを取り入れたポートレートなどの撮影モードを利用できる。
HUAWEI nova 3は、AIがシーンや被写体を判別して、ベストな撮影方法を自動設定してくれる「AIアシスト」機能を搭載することもポイントだ。認識できるシーンや被写体は、犬やパンダ、フード、花火、植物、曇り、ポートレートなど全22種類。「HUAWEI Mate 10 Pro」や「HUAWEI P20」といったハイエンドモデルにも同様の機能が搭載されているが、初心者でもSNS映えする写真を簡単に撮れるのがなによりうれしい。
また、ファーウェイのダブルレンズカメラではおなじみのワイドアパーチャ機能ももちろん利用できる。焦点の合った部分以外をきれいにボケさせた写真を撮ることができるものだが、撮影後に焦点位置や絞りを変更できる。ワイドアパーチャでサッと撮っておいて、あとから自分好みの写真に仕上げることが可能だ。
さて、実際にどのような写真が撮れるのかは、作例を見てもらうのが一番だろう。
インカメラもAIでの自動設定で
セルフィーによる記念写真で背景も美しく!
HUAWEI nova 3は、インカメラも強力だ。
こちらも、アウトカメラと同様にダブルレンズカメラとなっており、約2400万画素センサー+約200万画素センサーの組み合わせ。自然な背景ボケを設定できるほか、新たに追加された「HDR Pro」機能により逆光環境でも顔も背景も美しく撮影できるなど、セルフィーを強力にサポートしてくれる。
また、インカメラでもAIアシスト機能は有効となっており、8種類のシーンをAIが判別して最適な撮影方法を選択してくれる。セルフィーにおいて、メインの被写体となる人物をキレイに写すことは、どのスマホメーカーもアピールしている。しかしその背後の風景も美しく撮ってくれないと、特に観光地の記念写真では台無しだ。
また、夜景をバックにした場合と、花に囲まれている場合では、ベストな撮影設定は当然異なる。これをAIが自動で判別して最適な設定にしてくれるのは、初心者には心強い。
指紋に加え、顔認証も可能
DSDV対応でサウンドも強力 イヤフォン端子もあり!
HUAWEI nova 3のスマホとしての使い勝手についても見ていこう。
まずはセキュリティー面だが、HUAWEI nova 3は本体背面に指紋認証センサーを搭載。ファーウェイの指紋認証センサーは、その認識精度とスピードに定評がある。センサー上で長押しやスワイプをすることでカメラのシャッターを切る機能などがあり、利便性も高い。
HUAWEI nova 3では一般的な指紋認証に加えて、顔認証機能も搭載されている。顔の凹凸を3Dで認識しており、正確性が比較的高く、なりすましによる認証も防ぎやすくなっているという。また、赤外線も利用しているため、暗い場所でも使えるのも特長だ。
また、本機の顔認証機能は操作性にも優れている。デフォルトでは、顔認証の成功後に画面をスライドしてロック解除するという使い方だが、スライドを省略してそのまま解除する設定にも変更可能。顔認証にかかる時間は1秒程度で、待たされるという感覚はない。
SIMフリースマホならではの機能としてはデュアルSIMがある。HUAWEI nova 3は、前述したようにDSDVにも対応。通信用SIMと通話用SIMの2枚挿しをしている場合にも、VoLTEによるクリアな通話を利用できる。
仕事用SIMとプライベート用SIMを使い分けたり、海外渡航時に国内SIMと現地SIMを2枚刺しするのもDSDV対応だからこその使い方。HUAWEI nova 3は対応バンドも多いため、国内外問わず、移動先で活躍してくれそうだ。
HUAWEI nova 3は、サウンド面にも力が入れられている。ファーウェイ独自のサラウンド技術「Histen」が採用されており、ヘッドフォンの利用時には、臨場感あふれるサウンドが楽しめる。また、本体内蔵のスピーカーによるサウンドもなかなかの音質とパワフルさだ。イヤフォン端子がしっかり用意されているのも、うれしいと感じる人は多いのではないだろうか。
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