新型iPhoneも発表され、速報記事も一段落したとき、なにげなく見たアップルの公式サイトで衝撃を受けた。これまでラインナップされていたiPhone 6s/6s Plus、iPhone SE、そしてiPhone Xが消えていたのである。
とはいえ、iPhone6sやiPhone SEは発売から数年経っているので、カタログ落ちもわかる。とくにiPhone 6sはドコモの「docomo with」の対象端末となって、不死鳥の如く復活したからアップルのお膝元で売る必要もないだろう。アップルのサイトでは5万円で販売しているのに、ドコモでは4万円を切る価格になっていて、すでにカタログに並べておく意味もなくなっていた。iPhone SEも今回の発表会を見るに、今後端末は大型化していく一方であり、アップルがシェア拡大を狙っている中国やヨーロッパなどでは大型端末が人気で、もはやコンパクトモデルにこだわる必要もないのだろう。
しかし、iPhone Xである。昨年の9月に発表され、発売は11月にズレたが、世界中で売れて利益率もよく、iPhone10周年にふさわしい端末だった。なのに、1年経たずにカタログ落ちしてしまった。予約開始から数分で予約完了させ、発売当日の朝にゲットして昼にはiPhone Xの記事を書いていたほど愛着があるので、非常に残念である。サイトを見たときは、自分の目を疑って二度見してしまった。
おそらくアップル史上最速(?)、スピーディーにカタログ落ちしてしまったiPhone X。編集部内のiPhone Xユーザーに、この悲しみを共有すべく話を聞いてみた。
iPhone Xユーザー その1 つばさ「私は毎年買い替えているので、別に……。今年もiPhone XS Maxを買いますよ!」
iPhone Xユーザー その2 イッペー「歴代iPhoneユーザーなんですけど、iPhone Xで初めてゴーストタッチに悩まされました。勝手にエッチなサイトを開いてて、ほんと困りました」
iPhone Xはアニバーサリーモデルとして意欲的な端末だった反面、未完成な部分もあった感がある。だが、今後のアップルの方向性を示す端末であり、実際に新型iPhoneはナンバリングモデルがなくなり、iPhone X準拠になっている。また、同じ端末を長く使えるための努力をするとも発表会で言っていたので、決して未来は暗くない。
iPhone Xユーザーよ、悲しむことはない。俺たちは伝説の第一歩を体験した生き証人なのだから。
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