キヤノンITSとの連携でさらに高みへ
総合セキュリティーソフトベンダーのイーセット日本法人設立
9月13日、スロバキアのセキュリティソフトベンダー、イーセットは、日本法人イーセットジャパンの設立を発表した。
総合セキュリティソフト「ESETシリーズ」を擁するイーセットは、これまで日本国内に拠点を持たず、提携会社を通して販売を行ってきた。現地法人を構えることで、日本国内でのさらなる躍進を目指す考えだ。
発表会場には、イーセット共同設立者・取締役のミロスラヴ・トゥルンカ氏、取締役のアントン・ザヤッツ氏、CEOのリチャード・マルコ氏が本国から参加。また、国内販売代理店を務めるキヤノンITソリューションズからは、代表取締役社長の足立正親氏、執行役員ITインフラセキュリティ事業部事業部長の近藤伸也氏、今回新たにイーセットジャパンのカントリーマネージャーとして就任した黒田宏也氏が登壇した。
イーセットCEOのリチャード・マルコ氏は、ESET IN TOKYOと題したプレゼンテーションを行い、イーセットを立ち上げた30年前に比して、飛躍的に悪質化、巧妙化し、瞬く間に世界中に拡散する現代のネット脅威について触れ、セキュリティベンダーの仕事も大きく変わって来たと説明。イーセットは、現在世界に20以上のオフィスを構えており、日本オフィスはそれらに続くイーセットの重要拠点になるとのこと。
また、日本国内では、2002年の提携以来、一環してESET製品の営業・販売など担ってきたキヤノンITソリューションズの立ち位置は今後も変わらず、商流に関しては同社を中心に行っていく方針。
イーセットでは、来年内にエンタープライズ向け製品の発売を控えており、イーセットジャパンはそれらソリューション製品のサポート、また、国内でのESET認知拡大を担当していくとのこと。
これと同時に、キヤノンITソリューションズでも、エンタープライズセキュリティ事業の確立を図っていく。
ESETは、国内のセキュリティ製品のマーケットシェアにおいて、現在4番手につけているが、毎年11~12%の成長率をみせており、イーセットジャパン、キヤノンITソリューションズの連携強化で、トップ3入りを狙っていく。
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