このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

素人でもビールづくりに挑戦できる! キリンの体験教室が楽しい

2018年09月11日 22時00分更新

文● ナベコ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ヒパヒパ! お酒好きなみなさん、ビールをつくったことありますか? ふつうありませんよね。酒税法では個人がアルコール度数1%以上のお酒を勝手につくることは禁止されています。

 しかし、とあるところでは個人でもビールづくりの体験ができます。キリンビール横浜工場では定期的に「ビールづくり体験教室」を開催。参加料は1グループ(4~6名)3万円で、昼食と製造したビール代混みです。免許がある施設でインストラクターの指導のもと販売目的ではなく行なうため、条件をクリアしていて例外的にビールがつくれるわけです。

「ビールづくり体験教室」
・開催場所:キリンビール 横浜工場
・開催日時:毎週土曜日・日曜日、および第1水曜日(9時30分~16時30分)
・定員、対象者:
 定員 6グループ(1グループ定員6名、ただし4名、5名も申込み可)
 対象者 20歳以上の方
・参加費:1グループ3万円(ビール代、配送費、昼食代含む)
 ビールは1グループにつき小びん(330ml)×30本。
※詳細は公式サイトをご確認ください(公式サイト

ビールづくりを体験してきた!

 体験教室は講義と実習があり1日がかり。後日完成したビールが届くのが酒好きとして一番の魅力に感じる点。自分でつくったビールはどんな味かな。初めてのビール作りを体験してきたので写真多めでレポートします。

朝の9時30分。キリンビールの横浜工場に集合。正面入り口とは反対側に専用の受付があります。

まずは座学。ビールとはどんな種類があるか、などを勉強します。ビールづくり体験教室では、ラガー(下面発酵ビール)とエール(上面発酵ビール)のどちらも対象ですが、日程はあらかじめ決まっています。

ビール製造の仕組みをお勉強。この知識は人生にとって必要なことです。

法律では、個人でアルコール1%以上の酒類をつくることは違法とあらためて説明。教室ではあくまで工場の免許で実施。できたビールは決して販売してはいけないとのことでした。大事なところですね。

講義をしてくれた横浜工場の青木さん。ビールは1日1リットル飲むくらい好き。

ビールづくりは「温度管理」がめちゃ重要でした

 40分ほどの講義を終え、いよいよ実習へ。

家庭科の調理実習室のような専用の部屋。製品としてのビールは製造していないので実習用だそうです。

つくるビールのジャンル(ビアスタイル)は班ごとに選べます。私の班は「ボック」をつくることに。

インストラクターをしてくれるキリンビール工場の方々。

このように班にわかれてビールづくりをします。

インストラクターの山田さん。「ビールづくりは愛情が大事」という言葉が印象的です。

 大きなお鍋に入れたお湯に麦芽を入れて、混ぜ混ぜ。作業としては、混ぜる工程がとても多いです。

大きな鍋を使用。

お湯を計量しながらお鍋へ。これが麦汁のもとである「もろみ」になります。

 最初は糖化という工程です。麦芽の中のデンプンを酵素の働きで糖に変えます。糖化には時間と温度の管理がとても大事。デコクションという鍋を2つに分ける方法ですので、2つの鍋を注意深く管理します。

鍋に麦芽を入れます。

麦芽。麦のよい香りがしました。

混ぜ混ぜしますよ!

温度や時間の綿密なレシピがあるので、温度計やタイマーをフル活用します。 1度、1度の変化が重要です。デンプンが糖化したかを調べるためにはヨウ素液を使用。私は、ヨウ素液を使ったのは理科の実験以来です。

味チェックができます。もろみの状態だと甘みもなく麦茶のような味なので、ビールになるのは想像できない。

 ビールづくりをしながら、麦芽やホップについての講義も。情報量が多くて頭がいっぱいいっぱいになりそうでしたが、大好きなビールのことを知れて興奮!

一般的なビールに使うのは左側の「二条大麦」の麦芽です。右側は麦茶などに多い「六条大麦」。六条大麦の麦芽はバドワイザーに使われています。

麦芽の種類もいろいろ。同じ麦芽で乾燥のさせ方が異なるというものもあります。

こちらはボックビールに使うホップ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

もぐもぐ動画配信中!
アスキーグルメ 最新連載・特集一覧