2大ソーシャル・ネットワークが、イランによる政治的なデマ活動に関連するコンテンツを排除した。
8月21日夜、フェイスブックはイランとロシアに関係する652件の偽アカウントとフェイスブック・ページを凍結したと発表した。イランを拠点とするこのデマ活動は2011年に始まり、 中東や中南米、英国、米国を含むさまざまな地域を標的にしていた。フェイスブックの発表に続いて、ツイッターもイランに関係するアカウント284件を凍結している。
フェイスブックは先月にも、11月に迫った中間選挙への政治的影響を目論むロシア関連のユーザー・アカウントとフェイスブック・ページ32件を凍結している。米シンクタンクのピュー研究所(Pew Research Center)によると、こうした措置が継続的に報じられているにもかかわらず、2016年の米大統領選挙にロシアが干渉したと信じるロシア人は、国民全体のわずか15%だという。
フェイスブックがアカウントを凍結し、その公表に勤しむ理由は、2016年の選挙に影響を与えた「他国からの干渉」という問題をフェイスブックが解決できるかどうか、厳しい目が向けられているからだ。
今回の取り組みも最近の措置と基本的には同じだが、2つの点が前回とは異なる。第一に、デマ活動は複数の国を対象としており、米国だけを対象としたものではなかったことだ。第二に、イランがデマ情報の重要な新しい拠点であることが明白になったことだ。フェイクニュースはいまや、世界的な大きな問題になっている。