OPPOの本気が詰まったミドルハイ
「R15 Pro」をレビュー
2月に日本市場へ参入したOPPOから、新モデル「R15 Pro」が登場。SIMフリーながら、DSDVかつ防水やおサイフケータイに対応と意欲的なモデルに仕上がっている。
ディスプレーサイズは6.28型(1080×2280ドット)で、アスペクト比は19:9。前モデルの「R11s」は18:9のアスペクト比でノッチなしだったので、ノッチのぶんだけディスプレーが広がったわけだ。
本体背面はガラス素材を用いており、カラーはレッドとパープルの2色展開。レビュー用に借りたのはパープルモデルだが、手触りもよく、角度によってグラデーションで色が変化するように見える加工が施されているので高級感のある印象。さらに日本市場では重要視される防水機能(IPX7)も対応しているのはポイントが高い。
ボタン類は本体右側に電源。左側に音量調整ボタンを配置。SIMスロットはトレー式で、電源ボタンの上にレイアウトされている。SIMスロットはnanoSIM×2の構成で、片方はmicroSDとの共用となる。そのためSIMを2枚装着するとmicroSDカードは使用できないが、DSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)での運用が可能だ。対応するLTEバンドは、1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41、そしてTDD-LTEも4バンドと幅広い。国内3キャリアで使用できるほか、海外で使っても通信速度のポテンシャルを十分発揮できる。
充電などに使用するUSB端子は本体底面にあり、ポート形状はmicroUSB。最近はType-Cが一般的となっているので残念なポイントだ。ただし、付属の充電機を使うと5分間で2時間分の高速充電に対応した「VOOC FLASH CHARGE」が利用できる。
明るくて2眼のレンズは
オートでも高画質な写真を撮れる
カメラはデュアルレンズを搭載。1600万画素と2000万画素の組み合わせで、どちらもF1.7と明るいレンズを採用している。通常は16000万画素のセンサーを使用し、暗い環境では2000万画素のセンサーを使用する。
ただし、2000万画素側のセンサーはソニー製のIMX519になっており、前モデルと比べ7.7%ほど大きくなっている。一般的にはセンサーサイズが大きいほうが高画質化を期待できるので、大きなアドバンテージといえるだろう。
以下は「R15 Pro」で撮影した作例で、基本的にはオートで撮影している。AIによるシーン判定機能を搭載しており、シーンにあった設定を自動でしてくれるので、シャッターを押すだけで適切な写真に仕上げてくれる。色作りも全体的に自然な色合いで、ビビッドすぎるということもない。
※作例は原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
OPPOといえば、インカメラによるセルフィーにも注力している。インカメラは2000万画素と高解像度で撮影可能だ。さらにビューティー機能も前モデルからアップしており、顔の計測ポイントが200ヵ所から296ヵ所まで増えているため、より自然な仕上がりになっている。また、複数人での撮影時も最大4人まで認識してそれぞれの顔にあった処理を行なってくれるので、誰かひとりだけ美肌になってしまって気まずい、という状況にはならないだろう。
OSはAndroid 8.1を独自にカスタマイズした「ColorOS 5.1」を採用。一般的なAndroidのように画面下部にホームボタンや戻るボタンを配置したインターフェースだけでなく、iPhone Xのような画面下部からスワイプして操作するインターフェースにも変更可能。操作パターンは複数用意されており、ユーザーが好みで選べるようになっている。
ほかにはおサイフケータイ機能も搭載し、現時点ではモバイルSuicaや楽天Edy、QUICPayなどが対応予定とのこと。
スペックを見ると、CPUはSnapdragon 660を搭載し、メモリーは6GB。内蔵ストレージは128GB。CPUに関しては前モデルの「R11s」と同じだが、メモリーと内蔵ストレージについては増量しており、ミッドレンジながら画面やアプリの切り替え、スクロールなどストレスなくサクサクと動作する。
各種ベンチマークの結果は以下の通り。最新のハイエンドモデルと比べるとやや劣るものの、1年から1年半ほど前のハイエンドモデルと同等のスコアを計測しているので、数年は問題なく使えそうだ。
そのほか生体認証は指紋だけでなく顔認証も搭載するなど、最近のスマートフォンのトレンドはすべておさえており、さらにSIMフリー端末ながらキャリアから販売される端末のスペックもしっかりとカバーしているのが「R15 Pro」の特徴。SIMフリー市場だけでなく、キャリアに向けてもOPPOの実力を見せつけるような挑戦的端末だ。
R15 Pro | R15 Neo(参考) | |
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メーカー | OPPO | |
ディスプレー | 6.28型有機EL(19:9) | 6.2型液晶(19:9) |
画面解像度 | 1080×2280 | 720×1520 |
サイズ | 75.2×156.5×8mm | 75.6×156.2×8.2mm |
重量 | 約180g | 約168g |
CPU | Snapdragon 660 | Snapdragon 450 |
内蔵メモリー | 6GB | 3 or 4GB |
内蔵ストレージ | 128GB | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) | |
OS | ColorOS 5.1(Android 8.1) | |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 /38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 |
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DSDS | ○(DSDV) | |
VoLTE | ○ | |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) | |
カメラ画素数 | リア:16メガ+20メガ /イン:20メガ |
リア:13メガ+2メガ /イン:8メガ |
バッテリー容量 | 3430mAh | 4230mAh |
FeliCa | ○ | × |
防水 | ○(IPX7) | × |
カラバリ | レッド、パープル | ダイヤモンドブルー、ダイヤモンドピンク |