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米政府がメッセンジャー盗聴へ協力を要請、フェイスブックは反発

2018年08月21日 12時28分更新

文● Erin Winick

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フェイスブックは当局からの要請に反発しているようだ。

ロイター通信によると、米司法省がカリフォルニア州連邦裁判所で起こした訴訟の中で、フェイスブックにメッセンジャー・アプリの暗号解読への協力を義務付けようとしているという。

訴訟の詳細は公になっていないが、事情に詳しい複数の関係筋によると、ギャング集団「MS-13」関係者による音声通話を司法当局は聞きたがっているという。すなわち、司法当局はフェイスブック・メッセンジャーの盗聴に協力するよう同社に要請しているのだ。

アップルなどのテック企業は、司法当局による機密保護基準の回避に対し、これまで長い間抵抗してきた。一方フェイスブックは、当局からの情報開示請求に対して基本的には対応してきた。だが、音声通話の盗聴を求めた今回のケースでは、判決次第ではアプリの完全な作り直しが必要となり、フェイスブックの「ワッツアップ(Whatsapp)」などの暗号化されたチャットアプリの前例となる可能性がある。

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