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さとうなおきの「週刊アジュール」 第50回

Azure VMのマネージドディスクへの移行が簡単に

Microsoft IntuneとVisual Studio App Centerが統合

2018年08月17日 14時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2018年7月29日~8月4日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Virtual Machines:マネージドディスク移行のAzure Portalサポート

 IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual MachinesAzure Managed Disks(マネージドディスク、管理ディスク)は、VM向けの永続ディスクストレージを提供します。

 これまで、(Azure Managed Disksの登場以前に使われていた)非管理ディスクをAzure Managed Disksに移行するには、Azure PowerShellやAzure CLIといったCLIを使う必要がありました。

 今回、Azure Portalで、非管理ディスクをAzure Managed Disksに移行することが可能になりました。

 詳細は、ブログポスト「Managed Disks migration now available in the Azure Portal」ドキュメントをご覧ください。

Azure Portalでの、非管理ディスクのAzure Managed Disksへの移行

 Azure Reserved Virtual Machine Instances(Azure Reserved VM Instances、RI、予約インスタンス)は、Azureリージョン、VMシリーズ、期間(1年か3年)を指定して、一定のVMのキャパシティを予約することで、VMのコストを削減できる購入方法です。

 これまで、Azure Reserved VM Instancesでは、特定のAzureリージョン、特定のVMサイズ、数量を指定して、予約インスタンスとして購入する必要がありました。

 今回、購入済みの予約インスタンスが、VMグループ内のVMサイズ(たとえば、VMグループ「DSv3シリーズ」内のVMサイズD2s v3、D4s v3、D8s v3、D16s v3、D32s v3、D64s v3)のすべてに適用されるようになりました。予約インスタンスがより柔軟に使えるようになりますね。

 詳細は、ブログポスト「General availability of instance size flexibility for Azure Reserved Virtual Machine Instances」ドキュメントをご覧ください。

Ansible 2.6リリース

 7月に、IT自動化ツール「Ansible」の最新バージョン2.6がリリースされていました。

 Ansible 2.6では、Azure Kubernetes Service (AKS)、任意のAzureリソース向けのモジュールが追加され、それらの作成、更新、削除、情報取得が可能になりました。チュートリアルの追加、既存モジュールの機能強化も行われています。

 詳細は、ブログポスト「Ansible 2.6: What’s new for Azure」をご覧ください。

Azure App Service:App Service EnvironmentのLinuxサポート

 Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。

 App Service Environment(ASE)は、App Serviceのアプリケーションを大規模かつ安全に実行するために、完全に分離された専有環境を提供します。

 5月のBuild 2018カンファレンスで、App Service EnvironmentでのLinuxベースのAzure App Service(App Service on Linux、Web App for Containers)のサポートのパブリックプレビューがリリースされていました。今回、この機能がGAになりました。

 詳細は、更新情報「General availability: Linux on App Service Environment」、ブログポスト「Announcing Linux on App Service Environment General Availability」をご覧ください。

Azure Portalでの、LinuxベースのAzure App Serviceの作成

 8月のアップデートに続いて、9月に、Azure App Serviceが組み込みで提供しているPHPランタイムの5.6、7.0、7.1、7.2がそれぞれ5.6.37、7.0.31、7.1.20、7.2.8にアップデートされます。

 詳細は、更新情報「PHP minor version update for September 2018」、ブログポスト「PHP Minor Version Update for September 2018」をご覧ください。

Visual Studio App Center:Microsoft Intune統合

 Visual Studio App Centerは、iOS、Android、Windows、macOSアプリケーションのビルド、テスト、配布、監視のためのサービスです。

 Microsoft Intuneは、モバイルデバイス管理(MDM)、モバイルアプリケーション管理(MAM)機能を提供し、企業内でのアプリの配布のためのCompany Portalを提供しています。

 今回、Visual Studio App CenterとMicrosoft Intuneが統合され、企業内の業務アプリのビルド、テスト、Company Portalでの配布を行うCI/CDパイプラインを構築可能になりました。

 詳細は、ブログポスト「Publish Enterprise Apps with Visual Studio App Center and Intune」をご覧ください。

Visual Studio App CenterのUIでの、アプリのCompany Portalへの発行

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