凸版印刷は8月10日、世界遺産である長崎県南島原市の「原城跡」のVRコンテンツを制作したと発表。同社が2016年より展開する体験型観光VRアプリ「ストリートミュージアム」で、8月から公開している。
長崎の原城は1637年に起きた島原・天草一揆などで知られており、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産にも認定されている。島原・天草一揆の際に原城は破壊されているため、これをVRで復元した形になる。
今回同社は、江戸幕府によるキリスト教の禁教を強め、海禁体制の確立へと大きく時代を動かした原城の歴史的価値をより分かりやすく後世に伝えていくため、原城の築城当時および島原・天草一揆時をVRで表現。GPSと連動して「原城跡」内の8ヵ所で、VRコンテンツを表示できるスマートフォンアプリとして公開している。