ごきげんよう、アスキーのグルメ担当ナベコです。「マヨネーズアイス」って興味はありませんか? スコットランドのとあるアイスクリーム屋さんで大胆にもマヨネーズを使ったアイスクリームがあるとネットで話題になりました。
マヨネーズアイスを自作してみた
マヨネーズアイスという言葉に衝撃を受け、この組み合わせはアリなものかと調べてみたところ、アイスの隠し味にマヨネーズを混ぜるというレシピがネット上でちらほら見られました。どうやらマヨネーズ×アイスはあり得ないわけではないようです。そこで、自分でもマヨネーズアイスを試してみました。
用意したのはバニラアイスとマヨネーズ。なお、バニラアイスは混ぜやすさを考慮して、マヨネーズを入れる前に少し食べて量を減らしておきました。これならカップに入れたままでも余裕がちょっとできて混ぜやすいです。
バニラアイスの天面を半分くらい覆うくらいの量マヨネーズをのせて、混ぜ混ぜ……。難点なのが、バニラアイスとマヨネーズの色が同じように白くて溶け込んでしまうため、混ざったかが見た目で判断しづらい点。まあ、口の中で混ざっても同じでしょうと、私はかなりざっくりした混ぜ具合で食べてしまいました。
予想以上にマヨが強かった!
見た目はふつうのバニラアイスですが、味はどうでしょうか。おそるおそると食べてみました。いただきまーす。
う、む。予想通り混ぜ方にムラができてしまい、クチに入れるたびにちょっと違う味。ただ、マヨネーズが多い部分をクチに入れると、「バニラ」より「マヨ」が強烈で、完全にマヨネーズ味のアイスになりました。
玉子のコク深さやまろやかさ、塩味が広がり、最初から最後までずっとマヨネーズの雰囲気。酸味こそ明確には感じませんでしたが、おそらく酸味があるおかげでバニラ味と合わさってもマヨのコクが引き立ったものと思います。
捕捉ですが、私はマヨネーズ好きで使用頻度も高いほうだと思っています。サラダにかける以外に、エイヒレやシシャモにマヨネーズを使いますし、豚肉の炒めものやキムチにもマヨネーズをかけたい派。ただ、マヨネーズの味は私の中でどうしても惣菜系のイメージなので、アイスを食べてマヨネーズの味がクチに広がると、惣菜なのかスイーツなのか混乱してしまいました。
マヨネーズは調味料の王様
だからこそ気品(味)が隠しきれない
いや、まずいというわけではないのです。想像以上にマヨネーズだったということが衝撃でした。マヨネーズの味がとても強いため、隠し味にしたくても少し量が多いとすぐに個性が出てきて、その場合にアイスとしてのマヨネーズをどう受け入れるか戸惑ってしまう。
やはり、マヨネーズは数ある調味料の中でも王様であると私は言いたいです。コクやうまみの総量から出る圧倒的な存在感と、多くの食材と相性が良いという万能感があります。ですが、隠しきれない王家の気品(味)が、異なるフィールドに持ってくると違和感になってしまうというか。
もちろんマヨネーズを飲めるくらいに好きという人にとっては願ってもないでしょう。バニラ味とマヨネーズの相性がいいというのは本当で「マヨネーズ味のアイスを食べたい」という目的であれば、バニラ味が違和感なくマヨネーズに溶け込んでくれることに感激するはず。
ただし、マヨネーズは好きだけどあくまでマヨネーズは惣菜系の調味料であってほしい、バニラアイスはバニラアイスとして食べたいという人は、ちょっと考えたほうがいいかもしれません。そもそもそんな人はアイスにマヨネーズを混ぜないかもしれませんが、アイスに対してのマヨネーズの量の調整が難しく、隠し味というだけでは収まらない可能性があります。
興味ある人はお試しを!
いずれにせよ、バニラアイスにマヨを足すだけでもマヨネーズアイスという新しい体験をすることができました。私としてはいろいろな想いも出てきましたが、こんなアレンジもあるのだという驚きと共にふっと息が漏れた次第です。繰り返しますが、決してまずいというわけではありません(個人差によるかもしれない)し、ものは試し。興味ある人はチャレンジしてみてはどうでしょうか!
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