調査終了後
22時45分
帰宅時のことだった。私は夜の色に染まる静かな住宅地を歩いていたら、ふと何者かの視線を感じた。嫌だな~、怖いな~……とおそるおそる後ろを振り向いたが、誰もいなかった。とてつもなく嫌な予感がしたので、急ぎ足で自宅へ向かった。恐怖を感じつつ、途中でコンビニに寄ってお菓子とアイスを買ってから帰宅した。恐怖は薄まったものの、私の身にまとわりつく不安はまだ拭い切れていないような気がした。
深夜2時30分
友人たちと「レインボーシックス・シージ」をプレイし終えた後、何の前触れもなく鳥肌が立った。クーラーから発せられる冷気が原因ではない、とその時私は思った。もしかしたら、この部屋にいる誰かが私に冷たい視線を発しているのではないか? その誰かとはまさか……。部屋にいる誰かを究明すべく、私は幽霊探知機を立ち上げた。
レーダーが赤い点を捉えた。私の目の前に幽霊がいるようだ。今度はGhost Olacleを立ち上げ、レーダーが捉えた場所に向けてスマホをかざしてみた。
な、なんということだ……。見たこともない幽霊が映っているではないか! ビルに出没する女性の幽霊に接触したことで私の霊感が高まり、運悪くこの幽霊に取り憑かれてしまったようだ。恐怖のあまり全身が震えだした。クーラーの電源を切っても、コンビニで買ってきたお菓子を食べても震えは止まらなかった。その夜、私はYouTubeでお経を聴きながら眠りについた。
翌朝、アプリを使って自宅内を探索してみたところ、あの幽霊の反応はなかった。
何はともあれ、2つの心霊探知アプリを使って幽霊を発見することができた。我がオカルトライフにおいて、これは月面着陸並みの偉大なる業績といえる。このアプリを利用すれば幽霊と対面するという夢が叶うかもしれない。だが、運が悪ければ災厄に見舞われるかもしれないのでご注意を。
私が撮影した幽霊を信じるか信じないかは、あなた次第……。