まだまだ一般的とはいえないスマートスピーカー。ガジェット好きな人は早い時期から買って試しているわけですが、話を聞けば聞くほど、あまり実用性を感じなくなってしまうのが正直なところ。
実際、僕自身も「Amazon Echo」を発売直後から自宅に導入して使っているものの、主な利用は「天気予報」と「タイマー」です。
ディスプレー搭載スマートスピーカーがついに日本上陸
Amazon.co.jpは7月26日から、Amazon Echoシリーズの新モデル「Amazon Echo Spot」を発売しました。2.5型の円形ディスプレーを搭載した、これまでにない新しいタイプのスマートスピーカーです。音声アシスタント「Alexa」を標準搭載した端末で、さらにディスプレーが付いたモデルは国内初となります。
今回は、実際にEcho Spotを使ってみて感じた魅力について紹介したいと思います。ちなみに、Alexaによるスマートスピーカーとしての性能はほかのEchoシリーズと変わりありません。ですが、ディスプレーが搭載されたことでこれまでとは違った使い方が期待できます。
残り時間がわかりやすいタイマー機能
個人的にも一番利用頻度の高かったタイマー機能が、ディスプレー搭載でさらに使いやすくなりました。
まずタイマー設定後、しばらくするとホーム画面に戻ってしまいますが、残り時間が画面下に表示されるのでわざわざAlexaに尋ねて確認する必要がなくなりました。また、以前からあった複数のタイマーを同時に設定できる機能に関して、Echo Spotでは画面上からひと目でわかるようになり、料理などで活用している人にはより便利なものとなりました。
3つ以上のタイマーを同時に使ってもディスプレーをスクロールすればすぐに確認でき、さらにタイマー設定時に名前を指定しておくことで混乱を防ぐことができます。例えば、「パスタのタイマーを10分に設定して」「ほうれん草のタイマーを5分に設定して」と指示すればOK。
リマインダー機能が実用的に
これまでのEchoシリーズのリマインダー機能は、音声だけで内容が案内されていたため、指定した時間に音声を聞き逃してしまうとリマインダーに気付くことができませんでした。これではあまりリマインダー機能を使おうとは思いませんよね。
一方のEcho Spotでは、リマインダー通知が届くと画面に表示されたままになり、ほかの操作をしない限りはずっと内容を確認できる仕様になっています。そのため、音声を聞き逃しても画面を確認すれば良いのでこれまで以上に活用の場面が増えます。
リマインダー機能に限らず、サードパーティー製アプリでも通知を画面上から確認できるようになったことで、より詳細な情報を把握できます。
“いつもの”が確実に買えるように
Echoシリーズは音声だけでAmazon.co.jpから買い物ができるとはいえ、実際に利用するにはちょっと抵抗がありますよね。同じ商品を買う場合でも、単品だったり複数個のセットだったりと音声だけで注文するのは正直難しいです。
ところが、Echo Spotでは商品の画像や個数、価格、割引率といったウェブサイトで購入するときと同じように購入判断となる情報をEcho Spotの画面から確認できます。また、ひとつの商品だけでなく、検索結果が複数ある場合は画面を横にスライドして見比べることができるうえ、縦方向にスライドすればレビュー件数や商品の販売・発送元がわかり、そのままタップ操作で「購入」「カートに追加」が可能です。
水や洗剤といったいつも買っている商品であれば、PCやスマホだけでなくEcho Spotから買うのも選択肢のひとつとしてアリかもしれません。
再生中の楽曲情報がひと目でわかる
僕は普段、音楽を聴くときは特定のアーティスト目当てではなく、作業用BGMや人気の洋楽(または邦楽)などをシャッフル再生するため、ふと聴いたことのない新しい音楽に出会うことがよくあります。ただ、気になる曲がある度にスマホを取り出して楽曲名を調べるのは手間なので、いつもそのまま次の曲まで聴いてしまい、あとでまた聴きたくてもお手上げ状態になるというのが恒例パターンです。
Echo Spotでは、Prime Musicを再生すると画面に楽曲名とアーティスト名、そしてジャケット写真を表示します。また、画面をタッチすると一時停止や早送り/早戻しといった操作ができ、一部の楽曲では歌詞表示も可能です。Echo Spotは小型なので音質は期待できませんが、手の届くデスクなどに置いて作業用BGMを流したりラジオを聴いたりするのにオススメです。音声で指示を出しつつ、補助としてタッチ操作をして使うのがEcho Spotを最大限に活かす方法です。
Echo Spotをさらに使いやすくする設定5選
Echo Spotを何日か使っていると、設定をカスタマイズしたくなってくるかもしれません。そこで、初期設定の状態から変更するともっと使いやすくなる設定を5つ紹介します。