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個人でもキャッシュレス決済が導入できるKAZAPi 第1回

日本でも現金を持たない時代がやってくる

個人商店でも手軽にキャッシュレス化できるKAZAPiとは

2018年08月09日 10時00分更新

文● 平澤寿康 編集●三宅

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KAZAPiの基本サービスは初期費用0円、月額利用料2,000円で導入可能
(クレジット利用対応端末の場合は別料金設定)

  KAZAPiは、非常に手軽に導入して利用できる点が大きな特徴となっている。決済端末はレンタル形式のうえ、回線工事が不要なため、非常に低コストで利用を開始できる。端末が届けば、店舗ではコンセントに電源を差し込むだけですぐに利用できる。「最低利用期間」の設定もないため、本当に電子決済があわなければいつでも返却できるという。

 利用する電子マネーは、エム・ピー・ソリューション側で一括して契約が行なわれているため、店舗側では端末が届いた時点から対応する全ての電子マネーが利用可能となる。電子マネー決済に対する決済手数料は、電子マネーの種類を問わず一律3.8%となる。

 決済された売上金は、利用された電子マネーの種類を問わず、エム・ピー・ソリューションから一括して振り込まれるため、電子マネーの種類ごとに売上げ計算を行なう必要がなく、経理処理も簡略化できる。売上金の入金サイクルは、月末締めの翌月20日入金となり、月額端末利用料と、決済手数料が引かれた金額が振り込まれることになる。

様々な電子マネーに対応しているKAZAPi(左)、クレジットカードに対応しバッテリー搭載のためタクシーやテーブル決済にも向いているKAZAPi 2(右)

 また、EMVクレジットカード決済に対応するハンディタイプの決済端末を利用したサービス、「KAZAPi 2」も始まっている。通信機能やバッテリーを内蔵し、店舗内で持ち歩いて利用できるため、レジでの決済だけでなく、テーブル決済など、さまざまなシーンに対応できる。そして、KAZAPiで対応している電子マネーだけでなく、主要ブランドのクレジットカードやQRコード決済への対応も予定されている。なお、KAZAPi 2については初期費用が9,800円必要で、月額の端末利用料も3,500円と、KAZAPiよりもやや高くなる。決済手数料は、電子マネーはKAZAPiと同じ3.8%だが、クレジットカードについては別途見積もりとなる。

 2018年7月末現在で、KAZAPiの導入件数は6,000件ほどで、月間決済金額は6億円ほどだという。導入店舗の業種としては、出勤前に客が立ち寄ることが多く、短時間で精算を済ませたいということを背景にクリーニング店が多いとのことだが、その他の飲食店や小売店などにもまんべんなく導入されているという。

 KAZAPi自体は、もともとは個人店舗をターゲットとしたサービスとしてスタートしたそうだが、最近ではチェーン店での一括導入も増えているとのこと。また、決済額も年々堅調に伸びているそうで、2018年6月には前年比130%を記録したそうだ。

 このように、順調に推移しているKAZAPiだが、先ほども紹介したように、クレジットカード対応の新端末「KAZAPi 2」が登場し、ハードウェアも進化している。そこで次回は、KAZAPiで利用されている決済端末について詳しく紹介したいと思う。

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