7月27日、ドワンゴはVR事業に関する事業展開発表会を開催。本発表会にてドワンゴとS-courtとの共同開発となる、誰でも気軽にVTuberになってスマホから配信が行なえるアプリ「カスタムキャスト」が発表された。本アプリは8月下旬にAndroid向けにて配信される予定。iOS版も準備中とのことだ。
発表会では、株式会社S-courtの川崎大和氏とねい氏が登壇。壇上にてアプリの実演が行なわれた。
本アプリのアバター作成機能は、既存のPCゲームのキャラクターメイクシステムをスマートフォン向けに移植したものとのこと。移植にあたっていくつかの差異はあるものの、元のシステムと同等のキャラ作成機能が使用できるようだ。
アプリの実演では調整可能なキャラクターパーツを次々と変更していく様子が見られた。キャラのとるポーズ、顔のほか、目の形も変更可能。「ジト目」といった特徴的な形や、縦横の幅も細かく調整できるとのことだ。
髪型の変更も可能。こちらは前髪・後髪の髪型を個別に設定できる。実際にデモを見たところ、後ろ髪はポニーテールやウェーブといった髪型変更も柔軟に可能。髪の色、肌の色などもパラメータとして細かく調整できるようになっている。
変更できるのはパーツや色のほかだけではなく、アクセサリも付け替えることが出来る。動物のような耳や、悪魔のような角、天使の輪っかにヘッドドレス、といったアクセサリは位置の変更なども可能。身長から胸部までの体の各種部位の大きさも変えることができる。
キャラに着せる服もプリセットから自由に選ぶことができる。通常の私服からメイド風コスチュームなど、さまざまなものが用意されている。
そのほか特徴的な機能紹介として、端末を振るとランダムにコーディネートが行われる機能も挙げられた。キャラクターメイクに行き詰った時にスマホを振っているだけで、理想のアバターを見つけるヒントになるかもしれない。
アバター作成の次は、配信機能について紹介。配信中のポーズも変更でき、背景も変えることが可能。外の風景、ライブステージや現実の風景をそのまま映すことも行なえる。これにより「旅行先の風景を映す旅先配信なども可能」とのこと。
配信機能については、発表後の体験会で話をうかがったところ、iPhoneのフロントカメラで表情や瞬きを取得し、キャラクターに反映しつつ配信を行なえるとのこと。今後についてはiPhone Xの深度カメラを使い、キャラクターを現実に配置し、それを撮影しながら配信できるようなアップデートも予定していると語った。
今後はアバターパーツ(コスチュームや髪型など)の追加や、3Dモデルのデータ形式であるVRM出力・入力対応なども予定されている。
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お詫びと訂正:掲載当初、タイトルが別の記事と同じになっておりました。該当部分を訂正すると共にお詫び申し上げます。(2018年7月29日17:30)