謎に包まれ、巨額な資金を調達している拡張現実(AR)企業、マジックリープ(Magic Leap)は、同社のヘッドセットが正確にはいつ入手可能になるのか未だに明かしていない。しかし先日、年内に提供するという前回の声明よりも明確な日程を発表した。
世界中の多くの人々がサッカーのワールドカップに注目していた7月11日、マジックリープの開発者であるアラン・ヌーンはトウィッチ(Twitch)のライブ配信中、開発者向けのヘッドセット「マジック・リープ・ワン(Magic Leap One)」を今季中に出荷すると発言した。夏季は9月22日までなので、締め切りの期日まで約10週間あるというわけだ。
同じく7月11日にAT&Tは、マジック・リープのヘッドセットの独占無線キャリアになると発表した。サンフランシスコ、ボストン、ロサンゼルスなどの都市にあるAT&Tの店舗にヘッドセットが並ぶことになる。
だが、依然として不明なことは多い。マジック・リープはまだヘッドセットの価格を明らかにしておらず、ヘッドセットの技術仕様も不明だ。実際に動かしているデモも公開していない。
もっとも、心配するには及ばない。たとえ今後数カ月でどんなことが起ころうと、 マジック・リープはヘッドセットに関する多数の特許を持っている。その技術を他社にライセンス供与することで利益はあげられるのだ。