さとうなおきの「週刊アジュール」 第45回
「Azure Data Lake Storage Gen2」が登場、「Azure IoT Edge」がGA
Azure中国リージョンを4つに増設、「Azure DNS」がSLA 100%に
2018年07月09日 07時00分更新
Azure Storage:静的Webサイトのホスト
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Blob Storage」は、オブジェクトストレージサービスを提供します。
Azure Blob Storageで、静的Webサイトをホストする機能のパブリックプレビューがリリースされました。
この機能を使うと、Azure Blob Storageに格納した静的Webコンテンツを公開できます。インデックスドキュメントやエラードキュメントの指定も可能です。
詳細は、更新情報「Static website hosting for Azure Storage now in public preview」、ブログポスト「Static website hosting for Azure Storage now in public preview」をご覧ください。
Azure IoT Edge:GA、Azure Certified for IoT
Azure IoT Edgeは、分析やビジネスロジックをクラウド側ではなくエッジ(デバイス)側で実行できるようにするサービスです。
Azure IoT Edgeは、2017年5月のBuild 2017カンファレンスで発表され、2017年11月のConnect 2017カンファレンスでパブリックプレビューがリリースされていました。
今回、Azure IoT EdgeがGAになりました。次の新機能もあります。
- 5月のBuild 2018カンファレンスで発表されていた通り、Azure IoT EdgeランタイムがGitHubでオープンソースに
- (Dockerのコアコンポーネントである)Mobyコンテナー管理システムをサポート
- Device Provisioning Service(DPS)による、ゼロタッチのエッジデバイスプロビジョニング
- Security Managerでハードウェアベースの信頼ルートをサポート
- Automatic Device Configuration Serviceによる大規模デプロイとエッジ デバイスの構成
- C、C#、Node.js、Python、Java(近日対応予定)など、複数言語のSDKをサポート
- Visual Studio Codeで、コーディング、テスト、デバッグ、デプロイなどのモジュール開発を可能に
- Visual Studio Team Services(VSTS)を使用したCI/CDパイプライン
詳細は、ブログポスト「Azure IoT Edge の一般提供開始により、エンタープライズ レベルの大規模なデプロイメントを実現」、「Microsoft from GeekWire Cloud Tech Summit: New Azure innovations will advance the intelligent cloud and intelligent edge」、「Migrating IoT Edge solutions to GA」をご覧ください。
Azure Certified for IoTプログラムは、デバイス上でのAzure IoTテクノロジの動作が検証済みであることを示すものです。Azure IoT デバイス カタログには、Azure Certified for IoTプログラムで認定されたデバイスが掲載されています。
5月のBuild 2018カンファレンスで発表されていた通り、今回、Azure Certified for IoTプログラムに Azure IoT Edgeデバイスの認定が追加されました。
詳細は、ブログポスト「Azure Certified for IoT プログラムを拡大し、インテリジェント エッジに対応」をご覧ください。
Azure IoT Hub:自動デバイス管理、モジュールID、モジュールツインがGA
Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスで、自動デバイス管理、モジュールID、モジュールツインのパブリックプレビューがリリースされていました。
今回、これらの機能がGAになりました。
詳細は、ブログポスト「Automatic device management, module identity, and module twin are now generally available」をご覧ください。
Azure Service Bus/Azure Event Hubs:仮想ネットワークサービスエンドポイント、IPフィルタリング
Azure Service Busは、メッセージングサービスです。
Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。
仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkは、Azureサービスへのアクセスを特定の仮想ネットワーク(VNET)からのみに制限し、インターネット経由のアクセスを遮断することができる、「仮想ネットワークサービスエンドポイント」を提供しています。
仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzureサービスのサポートについては、1月にAzure StorageでGAに、2月にAzure SQL DatabaseでGAに、5月のBuild 2018カンファレンスでAzure Cosmos DBでGAになっていました。Azure SQL Data Warehouse、Azure Database for MySQL/PostgreSQLでは、パブリックプレビュー中です。
今回、仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzure Service Bus/Azure Event Hubsサポート、Azure Service Bus/Azure Event HubsのIPフィルタリング(ファイアウォール)が、パブリックプレビューになりました。Azure Service BusのPremiumレベル、Azure Event HubsのDedicated、Standardレベルでサポートされています。
詳細は、ブログポスト「Azure Event Hubs and Service Bus Virtual Network Service Endpoints in preview」、「IP Filtering for Event Hubs and Service Bus」をご覧ください。
Azure Key Vault:仮想ネットワークサービスエンドポイント
Azure Key Vaultは、暗号化キーやパスワードなどを格納して管理するサービスです。
今回、仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzure Key Vaultサポートが、パブリックプレビューになりました。
詳細は、ブログポスト「Announcing Virtual Network Service Endpoints for Key Vault (preview)」をご覧ください。
Azure DNS:100% SLA
Azure DNSは、DNSドメインのホスティングサービスです。
Azure DNSの月次アップタイムSLAが、99.99%から100%に改善されました。
詳細は、更新情報「Azure DNS SLA: Updated to 100%」をご覧ください。
Azure VPN Gateway/Azure ExpressRoute:ゾーン冗長ゲートウェイ
Azure VPN Gatewayは、仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkとオンプレミスとの間を接続するゲートウェイサービスです。
Azure ExpressRouteは、Azureとオンプレミスとの間のプライベート接続を提供するサービスです。
今回、Azure VPN Gateway、Azure ExpressRouteのゲートウェイのAzure Availability Zonesサポートが、パブリックプレビューになりました。
複数のゲートウェイを複数のゾーンにわたってデプロイする「ゾーン冗長ゲートウェイ」、複数のゲートウェイを単一のゾーンにデプロイする「ゾーンゲートウェイ」がサポートされています。
詳細は、ブログポスト「New zone-redundant VPN and ExpressRoute gateways now in public preview」をご覧ください。
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