気になる処理性能と充電関連をチェック
Xperia XZ2シリーズが搭載するSoCは、前述のとおり最新のSnapdragon 845(2.8GHz×4、1.8GHz×4、オクタコア)だ。メモリーはXperia XZ2 Premiumのみ6GBで、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactは4GBとなっている。以下に、Antutu 7の結果を掲載する。いずれもSnapdragon 845搭載モデルとしては平均的な26万点台のスコアだ。
性能面に関しては、ライバルメーカーの2018年夏スマホと同じくトップレベルだ。処理速度が足を引っ張って動作しないアプリはほぼないだろう。「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」のような、横画面の音ゲーが遊びやすいのはもっともコンパクトなXperia XZ2 Compactだろう。フルHD+解像度になったことで3Dグラフィックの画質も満足できるものになっている。
ストレージ容量はいずれも64GBで、microSDXCカードにも対応している。防水(IPX5,8)、防塵(IP6X)なのも共通だ。テレビ放送はXperia XZ2 PremiumとXperia XZ2がフルセグ対応、Xperia XZ2 Compactはワンセグのみとなっている。いずれも視聴にはUSB Type-C端子に接続するTVアンテナ兼用のヘッドフォン変換ケーブルが必要だ。
充電端子はUSB Type-Cで、急速充電はQuick Charge 3.0とUSB PDの両方に対応する。さらに、Xperia XZ2 PremiumとXperia XZ2はワイヤレス充電「Qi」に対応。ソニーモバイル製のワイヤレスチャージングドック 「WCH20C」と組み合わせだと最大9W出力で充電できる。
バッテリー容量はXperia XZ2 Premiumが3400mAh、Xperia XZ2が3060mAh、Xperia XZ2 Compactが2760mAhだ。
オーディオ周りは3モデルとも大音量のフロントステレオスピーカーを搭載。動画やゲームアプリを迫力ある音で楽しめる。
一方、先述のとおりXperia XZ2シリーズでヘッドフォン端子は廃止された。一般的な3.5mmプラグのヘッドフォンを接続するには、USB Type-Cに付属の変換アダプターを接続する必要がある。これにともない、従来のXperiaシリーズで利用できていた専用のノイズキャンセリングヘッドフォンも利用できなくなっている。
Bluetoothのワイヤレスオーディオは、ハイレゾ品質のコーデックに対応。ソニーのLDACに加えて、aptX HDの機器も接続できるようになった。
XZ2は順当に機能アップ、CompactとPremiumに注目
今回のXperia XZ2シリーズは、XZ1の時に求められていた縦長ディスプレーをようやく搭載したほか、写真や動画撮影をより楽しめるモデルに仕上がっている。
今回3機種を触ってもっとも実用的だと感じたのは、ドコモがラインアップするXperia XZ2 Compactだ。従来のコンパクトで使いやすいという魅力はそのままに、大画面と高画質化を実現。各種機能も進化している。この夏、片手で操作しやすくて高性能なスマホが欲しいユーザーにはイチオシだ。これまで標準のXperia XZシリーズを選んでいたユーザーも、今回のXZ2シリーズでは本体の軽さも含めてオススメしたい仕上がり。残念なのは、ドコモでしか取り扱いがない点だ。
大画面かつダブルレンズカメラの高画質性能を求める人は、8月に発売予定のXperia XZ2 Premiumを待つのも良いだろう。カメラに関してはまだ開発中の製品なので断言は避けるが、触った限りは大画面で動画を楽しむ、高感度カメラで暗所を高品質に撮りたいという用途において期待通りの満足感を得られた。なるべく早期の発売に期待したい。
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