さとうなおきの「週刊アジュール」 第40回
Azureから「GDPR」対応を支援する新機能をリリース
SAP HANA認定VMインスタンス「Mシリーズ」が東日本/西日本リージョンで利用可能に
2018年05月31日 11時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
de:code 2018
5月22日、23日の2日間、東京で「de:code 2018」カンファレンスが開催されました。
「de:code 2018」基調講演については、記事「AI開発企業の使命、日本MSが“AIの倫理”に関する本『Future Computed』日本語版を無償提供」、オンデマンドビデオをご覧ください。
また、de:code 2018に関連する、次の発表もご覧ください。
- 「インテリジェントエッジ インテリジェントクラウド」の世界における開発者を支援
- AI を活用した日本におけるアクセシビリティの活動について
- ソーシャル AI チャットボット「りんな」に最新会話エンジン「共感モデル」を採用
Azure Virtual Machines:東日本/西日本リージョンでのMシリーズのサポート
IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual MachinesのMシリーズは、2017年12月にGA(一般提供)になっていました。
そして、今月、MシリーズのVMが、SAP HANAによって認定されていました。
今回、Mシリーズが、東日本、西日本を含む4つのリージョン新たに利用可能になり、世界中の10リージョンで利用可能になりました。年内に、さらに12リージョンで利用可能になる予定です。
東日本、西日本リージョンで、SAP HANAや、メモリ集中型のワークロードを動かしやすくなりますね。
詳細は、ブログポスト「M-Series certified for SAP HANA and available worldwide」をご覧ください。
SUSE上のSAP HANAの環境を構築するためのAzure Resource Managerテンプレートが公開されました。
詳細は、ブログポスト「Accelerate your SAP on Azure HANA project with SUSE Microsoft Solution Templates」をご覧ください。
Azure Storage:Azure Storage Explorer 1.0.0(GA)/1.1.0
ストレージサービス「Azure Storage」は、Windows、macOS、Linuxで動作する、Azure Storageにアクセスするためのクライアントツール「Azure Storage Explorer」を提供しています。
「週刊アジュール」で紹介し損ねていましたが、今月上旬にAzure Storage Explorer 1.0.0がリリースされ、このリリースでGAになりました。そして先週、Azure Storage Explorer 1.1.0がリリースされました。
Azure Storage Explorerは、Azure Storageに加えて、2017年10月にAzure Cosmos DBを、2月にAzure Data Lake Storeをプレビューとしてサポートしていました。Azure Cosmos DB、Azure Data Lake Storeのサポートは、引き続きプレビュー機能です。
Azure Storage Explorer 1.0.0/1.1.0では、クロスプラットフォームのAzure Storageエミュレーター「Azurite」がサポートされました。ローカル開発が便利になりますね。
サインインのエクスペリエンスが改善され、Visual Studioとサインイン情報を共有するようになりました。一度、Visual Studioでサインインすれば、Azure Storage Explorerでもサインイン済みになります。
Azure Blob Storageのアップロード、ダウンロードのパフォーマンスが改善されました。
Azure Blob Storageのアクセス層(ホット、クール、アーカイブ)の構成がサポートされました。
詳細は、ブログポスト「Azure Storage Explorer Generally Available」、「New updates for Microsoft Azure Storage Explorer」、リリースノート(最新情報は英語ページを参照)をご覧ください。
Azure Blob Storage、Azure Queue Storageで、既存の共有キー、共有アクセス署名(SAS)による認証/承認(認可)に加えて、Azure Active Directory(Azure AD)による認証/承認(認可)がパブリックプレビューになりました。
ロールベースのアクセス制御(RBAC)を使って、Azure ADのユーザー、グループ、アプリケーションに、特定のBlobコンテナーやキューに対する権限を与えることが可能になります。
詳細は、ブログポスト「Azure AD Authentication for Azure Storage now in public preview」をご覧ください。
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