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さとうなおきの「週刊アジュール」第5回

Azure App ServiceとAzure FunctionsがZIPプッシュデプロイに対応

「Bing Search API」新版と「Bing Custom Search」がGA

2017年10月27日 11時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure/AWSのサービス比較

 マイクロソフトのAzure、アマゾンのAWSは、共に多数のクラウドサービスを提供しています。AWSの知識をお持ちの方がAzureのサービスを理解しやすくするために、Azure、AWSの類似サービスをマッピングしたPDFドキュメント「クラウドサービスマップ」を公開しました。

 また、同じ情報を提供するWebページのドキュメントとして、「AWS to Azure services comparison」もあります。

 詳細は、ブログポスト「Cloud Service Map for AWS and Azure Available Now」、Webページ「AzureとAWSの比較」をご覧ください。

クラウドサービスマップ

Microsoft Cognitive Services:Bing Search API v7、Bing Custom Search

 Microsoft Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

 Bing Search API v7、Bing Custom Searchは、9月のIgnite 2017カンファレンスで10月にGA(一般提供)になる予定であることが発表されていました。今回、予定通り、これらのAPIがGAになりました。

 Bing Search API v7は、次の6つのサービスの最新バージョンです。エンドポイントURLの変更などが必要なので、既存のAPI v5をお使いの方は、アップグレードガイドを確認し、移行を検討してください。

 Bing Custom Searchは、Bing Web Searchの検索結果を特定のサイトに限定するなどのカスタマイズができるサービスです。

Bing Custom Search

Azure Cosmos DB:Azure Storage Explorer

 Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。

 これまで、Azure Cosmos DB内のデータの閲覧やクエリの発行を行うには、REST API、(.NET、Node.jsなど)各言語向けのSDKに加え、Azureポータル内の「データエクスプローラー」を使うことができました。

 今回、Windows、Mac、Linuxで動作する、Azure Storageにアクセスするためのクライアントツール「Azure Storage Explorer」が、プレビュー機能としてAzure Cosmos DBのサポートを追加しました。現時点では、データモデル/APIとして、DocumentDB、MongoDBの2つをサポートしています。

 詳細は、ブログポスト「Azure Storage ExplorerのAzure Cosmos DBサポートがパブリック プレビューに」ドキュメントをご覧ください。

Azure Storage ExplorerのAzure Cosmos DBサポート

Azure App Service/Azure Functions:ZIPプッシュデプロイ

 Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。Azure Functionsは、サーバーレスアプリケーションをホストするためのサービスです。

 Azure App Service、Azure Functionsでは、FTP/Sクラウドストレージ(OneDrive、Dropbox)、クラウドリポジトリ(Visual Studio Team Services(VSTS)、GitHub、BitBucket)、ローカルのGitリポジトリ、(Visual Studioなどから使う)Web Deployなど、さまざまな方法でアプリケーションをデプロイできます。

 今回、新たなデプロイ方法として、ZIPプッシュデプロイがサポートされました。ZIPプッシュデプロイでは、アプリケーションを含んでいるZIPファイルを、HTTP POSTを使ってデプロイできます。これによって、これまで以上にさまざまな環境からのデプロイが可能になります。現時点では、WindowsベースのAzure App Serviceでのみ、ZIPプッシュデプロイがサポートされています。

 詳細は、ブログポスト「Zip Push Deployment for Web Apps, Functions and WebJobs」をご覧ください。

Azure Log Analytics:11月6日の週から東日本リージョンでアップグレード可能に

 Azure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

以前ご紹介したように、Azure Log Analyticsは、APM(アプリケーションパフォーマンス管理)サービス「Azure Application Insights」のプラットフォームと統合され、Azure Application Insightsが使っていたクエリ言語をサポートするようになります。

 新しいクエリ言語を使うには、Azure Log Analyticsワークスペースのアップグレードを行う必要があります。アップグレードを行うと、検索、アラート、ビューなどが、新しいクエリ言語に変換されます。

 アップグレード可能なAzureリージョンは順次拡大されつつあります。11月6日の週には、東日本リージョンでアップグレード可能になる予定です。

 詳細は、ブログポスト「Azure Log Analytics workspace upgrades are in progress」アップグレードのドキュメントをご覧ください。

アップグレードのスケジュール

Azure Service Bus/Azure Event Hubs:地理災害復旧

 Azure Service Busは、メッセージングサービスです。Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。

 今回、Azure Service Bus、Azure Event Hubsの地理災害復旧機能がプレビューとしてリリースされました。

 プライマリAzureリージョンの名前空間と、セカンダリAzureリージョンの名前空間をペアとして指定することで、2つの名前空間のメタデータが同期されます。メッセージデータ自体のレプリケーションは、今後サポート予定です。

 クライアントは、特定のAzureリージョン上の名前空間への接続文字列の代わりに、別名接続文字列を使います。プライマリAzureリージョンでの災害発生時の自動フェイルオーバー、または、手動フェイルオーバーによって、クライアントは透過的にセカンダリAzureリージョンの名前空間に接続されるようになります。

 詳細は、ブログポスト「Azure Service Bus and Azure Event Hubs Geo-disaster recovery preview released」、地理災害復旧機能のドキュメント(Azure Service BusAzure Event Hubs)をご覧ください。

Azure Event Grid:Azure Event Hubsへのルーティング

 Azure Event Gridは、イベントルーティングサービスです。

 Azure Event Gridでは、Azure Blob StorageAzure Event Hubsなどで発生したイベントを、Azure FunctionsAzure Logic AppsAzure Automation、カスタムのWebhookなどにルーティングすることができます。

 今回、Azure Event Gridでのイベントのルーティング先として、新たにAzure Event Hubsがサポートされました。この統合によって、Azure Event GridからのイベントをAzure Event Hubs経由でAzure Stream Analyticsにストリーミングし、リアルタイム分析を行う、といったことが簡単に実装できます。

 詳細は、ブログポスト「Azure Event Grid now supports Event Hubs as a destination」をご覧ください。

Azure Event Grid

Azure Data Factory:ビジュアル監視

 Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。

 9月のIgnite 2017カンファレンスで、機能強化された次世代のAzure Data Factory v2のパブリックプレビューがリリースされていました

 今回、Azure Data Factory v2に、ビジュアル監視機能が追加されました。これによって、データ統合のパイプラインやその中のアクティビティを、Azureポータルで監視できるようになります。

 詳細は、ブログポスト「Azure Data Factory V2: visual monitoring added to public preview」ドキュメントをご覧ください。

Azure Data Factory v2のビジュアル監視

Azure Data Lake Analytics:Visual Studioツールの機能拡張

 Azure Data Lake Analyticsは、ビッグデータ分析サービスです。

 Azure Data Lake Tools for Visual Studio Codeを使うと、Visual Studio CodeでU-SQLジョブを作成、実行できます。今回、Azure Data Lake Tools for Visual Studio Codeの10月のアップデートとして、データレイクサービス「Azure Data Lake Store」との間のファイルのアップロード、ダウンロードが可能になりました。

 また、Azure Data Lake and Stream Analytics Tools for Visual Studioを使うと、Visual StudioでU-SQLジョブを作成、実行できます。今回、Azure Data Lake and Stream Analytics Tools for Visual Studioで、Azure Data Lake AnalyticsのU-SQLデータベースをエクスポートし、ローカル環境にインポートできるようになりました。これによって、ローカルでの開発やデバッグが簡単になります。

 詳細は、ブログポスト「Azure Data Lake Tools for Visual Studio Code (VSCode) October Updates」ドキュメント「Simple database copies with the Azure Data Lake Database Export Wizard」をご覧ください。

Azure Data Lake and Stream Analytics Tools for Visual StudioでのU-SQLデータベースのエクスポート

 それでは、また来週。

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