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Seagate、最大480MB/秒のスループットが可能な「MACH.2 マルチアクチュエータ」

2018年05月25日 12時50分更新

文● まぶかはっと/ASCII

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 Seagateは、「MACH.2 マルチアクチュエータ」技術を採用したエンタープライズハードドライブ「Exos」を製品化することが確実であると発表した。

 MACH.2 マルチアクチュエーター技術を搭載したハードドライブは、最大480MB/秒のスループットを実証したという。15Kドライブに比べて60%速いとのこと。また、データ集約型のアプリケーションを使用する場合、ハードディスクの最高水準のパフォーマンスを得られるのと同時に、膨大な量のデータを管理できるという。

 MACH.2では、一台のHDDにおけるIN・OUTのデータフローの並列性を用いることで、求められるパフォーマンス以上の結果を出しているという。 データセンターのホストコンピューターが、ドライブの2つの領域から同時に発生するデータの要求と受信に対して、それぞれのハードドライブのMACH.2のIOPS性能を2倍にした。そのほか大容量の環境で発生するデータの使用制限といった問題を相殺しながら、効率を改善していくとのこと。

 同社のラボ内での信頼性テストにおいては、シーゲイトHAMRリードa/ライトヘッドが業界標準を上回る結果を出したという。業界で標準とされているニアライン・ハード・ドライブの信頼性仕様では、ドライブが年間550TB(合計2750TB)を5年間にわたって転送できるようになると予測。18個の読み書きヘッドを持つハードドライブでは、各ヘッドは5年以上にわたって152TBを確実に転送することを期待しているとのこと。

 開発チームは、単一のHAMRの読み書きのヘッドが6000時間連続、3.2PBのデータ転送が可能であることも実証。この数値は仕様で要求されていたデータ量の20倍以上だという。

 同社のエンタープライズアプリケーションのマーケティングイニシアティブマネージャーであるTony Glavis氏は「私たちの目的は、ストレージにおけるコストパフォーマンスのための技術革新を加速することにあります。『MACH.2』では、エンドユーザーが使用するうえでのレスポンスタイムの問題を解決し、HDDに期待される機能に対して満足していただくことができるようになってきました。『HAMR』の容量の継続的な拡大と『MACH.2』によるIOPS向上は、パフォーマンスを維持しながらコスト効率を改善していきます」とコメントしている。

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