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Yoga 920に外付けGPU BOXを接続すればグラフィック性能が飛躍的に向上する

文●林 佑樹(@necamax

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Lenovo Yoga 920に外付けGPU BOXを接続すると
どれだけ性能がアップするのか?

 ではベンチマークはどうだろうか。主に上昇するのは、もちろんグラフィック性能になる。外付けGPU BOXのAORUS GTX 1070 Gaming Boxは、製品名からもわかるようにGeForce GTX 1070(VRAM8GB)を搭載する。

 GeForce GTX 1070は、ゲーミング用としては定番であり、ゲームはもちろんGPU支援を重視するアプリケーションの応答性向上も期待できる。

 なお後述するベンチマークにおいて、AORUS GTX 1070 Gaming Box用に使用したドライバーバージョンは390.77。デスクトップ向けとノートブック向けが存在しているが、とくに挙動に変化はなかったので、デスクトップ向けドライバーを採用した。

 ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマークから見ていくと、スコアは約10倍に上昇する。ただスコアとしては、デスクトップに搭載されたGeForce GTX 1070よりも低くく、性能をすべて引き出せているわけではない。

 これはThunderbolt3の帯域によるものと思われる。それでも十分に高いスコアになるため、ゲームはもちろん、動画や写真編集時のGPU支援としても活躍してくれそうだ。

AORUS GTX 1070 Gaming Boxを接続した状態のベンチマークスコア。最高品質/1920×1080ドット/フルスクリーン

内蔵GPUでのベンチマークスコア。最高品質/1920×1080ドット/フルスクリーン

 PCMark10のスコアの上昇も顕著だがYoga Y920のみとのときにスコアのバラツキが目立ち、3200~4000の間だった。

 一方でAORUS GTX 1070 Gaming Boxの場合は、4500前後と安定していた。より安定した作業を考えるのであれば、AORUS GTX 1070 Gaming Boxの導入はアリだといえる。

AORUS GTX 1070 Gaming Boxを接続した状態のPCMark10の結果。デスクトップで似た構成の平均値からすると500ほど低いが、作業用としては十分なスコアだ

こちらは内蔵GPUでのPCMark10の結果。スコアにバラツキがあり、こちらが計測したなかでの下限になる

フォースの力(外付けGPU BOX)で
Yoga 920のパワーはさらに高まる

 AORUS GTX 1070 Gaming Boxは対応するノートPCであれば使用できるほか、電源容量が許すのであればGPUを交換できる。そのため、ノートPCを更新した場合でも使い回せるだけでなく、将来的なアップグレードも可能だ。

Thunderbolt3を搭載するYoga Y920は、外付けGPU BOXを接続できるため、モバイルとハイパワーを両立できる

 まだまだ製品数は少ないが、ノートPCだけでなく小型PCの性能アップ用としても可能性を秘めている。現状では、なるべくコンパクトな環境がほしい場合や、ノートPCを持ち歩くが自宅ではヘヴィに遊びたい人向けに留まるが、得られる環境はリッチなものになる。わがままを貫き通したいのであれば、Yoga Y920とAORUS GTX 1070 Gaming Boxを考えてみてほしい。

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